第58回全日本吹奏楽コンクール
    平成22年10月30日(土)/東京・普門館

    Back

    Next

    中学・後半の部


    1
    四国 徳島県 徳島市国府中学校 (指揮/藤本澄代) ※3年連続3回目

    1/交響曲第1番「巨人」より 第4楽章 (G.マーラー/森田一浩)

    初出場からそのまま3出達成です。昨年は「ディオニソス」で初の金賞を獲得しました。今年はなんとマーラーの「巨人」。昨年伊奈学園総合高が全国大会初演が記憶に新しいですが、中学生による「マーラーは初ですし非常に期待が高まります。これまで四国代表で連続金賞受賞をしたことがあるのは、雄新中(83・84年)、椿中(01・02年)の2校のみですが国府中はどうでしょうか!


    2
    東北 福島県 相馬市立向陽中学校 (指揮/斎藤美保子) ※3年連続3回目

    1 /パガニーニの主題による狂詩曲 (S.ラフマニノフ/森田一浩) 

    3出達成おめでとうございます。今年4月、同校を指導されていた北野先生の訃報(享年48歳)が吹奏楽界を駆け廻りました。生徒さんたちをはじめ、関係者の方々の悲しみは大きかったと思います。指揮者は交代しましたが全国に見事駒を進めてきたのは素晴らしいですし、その精神力は驚異的と思いました。3出を初の金賞で飾ってほしいところです! これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    3
    東海 長野県 須坂市立相森中学校  (指揮/山岸浩) ※初出場

    2/バレエ音楽「青銅の騎士」より (R.グリエール/石津谷治法)

    初出場おめでとうございます。須坂市から初の全国出場バンドですが、指揮の山岸先生はこれまで長野市立柳町中、千曲市立屋代中を指導されて全国出場経験が4回あります。支部大会ではグランプリ(朝日賞)を受賞しての代表獲得ですから非常に楽しみですね。中学部門での「青銅の騎士」は秋田飯島中(02年)以来8年ぶりの登場です。実績のある強豪バンド揃いの後半の部ですが快演を期待します。

    4
    九州 佐賀県 佐賀市立成章中学校 (指揮/杉町たまみ) ※2年ぶり2回目

    2/ウィークエンド・イン・ニューヨーク (P.スパーク)

    昨年は「ハリソンの夢」で支部銀賞に終わりましたが、今年は雪辱を果たしての代表返り咲きです。自由曲は昨年、尼崎市吹が演奏して話題になりました。ジャズテイストあふれる大人っぽい曲ではありますが、中学生による演奏がどのようなものになるのか非常に楽しみです。佐賀県からのバンドはまだ全部門通じて金賞が一度もありません。前回の初出場は銅賞でしたが、ステップアップできるでしょうか?

    5
    北海道 旭川地区 旭川市立緑が丘中学校 (指揮/南裕一) ※2年連続2回目

    4/「舞踏組曲」より II、V、VI (B.バルトーク/鈴木英史)

    連続代表おめでとうございます。昨年の「中国の不思議な役人」に続くバルトーク作品です。中学部門での「舞踏組曲」は2000年(和歌山・楠見中)以来10年ぶり。過去5団体が演奏しており全て違う編曲者であり、今回の鈴木版も初登場です。北海道からは過去10年で金賞が1つ(08年・厚別北)しか出ていません。旭川地区のバンドとしても南先生が指揮した97年・北門中が最後の金賞です。

    6
    九州 宮崎県 宮崎市立生目中学校  (指揮/片野勝平) ※初出場

    4/喜歌劇「伯爵夫人マリツァ」セレクション (E.カールマン/鈴木英史)

    初出場おめでとうございます。生目は「いきめ」と読みます。2回目の支部大会出場で初の全国を決めました。宮崎市の中学校としては2000年(宮崎中)以来10年ぶりです。「マリツァ」は今年の九州大会・中学部門で27団体中5団体が取り上げるという人気ぶりでした。そんな中、見事に初代表を勝ち取りました。強豪バンドがずらりと揃った後半の部ですが、初出場らしい新鮮な演奏を期待したいと思います。

    7
    東京 東京都 羽村市立羽村第一中学校 (指揮/玉寄勝治) ※4年ぶり5回目

    3/交響曲第3番「シンフォニーポエム」より (A.ハチャトゥリャン/玉寄勝治)

    4年ぶりの出場とは意外ですが、都大会でも圧倒的な演奏で代表を獲得しました。本日最初の課題曲3の登場です。自由曲「シンフォニーポエム」は97年(秋田飯島中・立正大)以来13年ぶりの登場で、これまで全国大会では小林久仁郎氏編曲のものしか演奏されていませんでした。今回は同校指揮者の玉寄氏自身による編曲になりますね。これまで金賞1回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。久しぶりの全国を金賞で飾ってほしいですね。

    8
    関西 奈良県 生駒市立生駒中学校 (指揮/牧野耕也) ※3出休明け10回目

    4/交響曲第4番より 第4楽章 (P.I.チャイコフスキー/M.ハインズレー)

    3出休み明けも貫禄の代表ですね。自由曲は非常に意外な選曲で驚きました。1970年代にコンクール自由曲として大流行したもので、数多くの名演が残っています。98年(NTT中国)以来12年ぶりの登場であり、中学部門にいたっては79年(岐阜・穂積中)以来31年ぶりの登場です。これまで金賞7回、銀賞2回という成績を残していますが10回目の出場を金賞で飾れるでしょうか?

    9
    中国 島根県 出雲市立第一中学校 (指揮/小西慶一) ※3出休明け39回目

    1/交響曲第2番より 第1・第4楽章 (M.アーノルド/中原達彦)

    名門・出雲第一は3出休み明けも貫禄の代表。39回出場は中学部門最多出場。全部門通じてもNTT中国の44回に次ぐ2番目の出場数(出雲一中と神奈川大が39回)を誇ります。自由曲のアーノルドの2番は2002年(東海四高・狭山ヶ丘高)以来8年ぶりの登場で、中学部門では初登場。これまで金賞19回、銀賞8回、銅賞1回を受賞しています。20回目の金賞を期待したいですね。

    10
    北陸 石川県 金沢市立額中学校 (指揮/田中一宏) ※初出場

    4/吹奏楽のための神話〜天岩屋戸の物語による (大栗裕)

    初出場おめでとうございます。額は「ぬか」と読みます。金沢市の中学として初の全国出場バンドとなりました。指揮の田中先生は、かつて辰口中・根上中を指導され9回の全国出場経験があり、数多くの名演を残されている大ベテラン。2006年から同校を指導され、支部大会では06年・銅賞、07〜09年金賞と着実に実力をつけて代表獲得となりました。田中先生自身も全国出場10回目という記念の年ですし、久しぶりの普門館ステージを期待しています。

    11
    東関東 茨城県 水戸市立第四中学校 (指揮/岡田宏之) ※初出場

    4/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より 序奏、宗教的な踊り、全員の踊り (M.ラヴェル/紫園鐘久)

    初出場おめでとうございます。指揮の岡田先生は2001年に双葉台中を指導されて全国金賞の経験がありますね。そのあと現在の水戸第四中に異動され、支部大会常連バンドに導きついに全国初出場を決めました。毎年どこかの部門で演奏されている「ダフニスとクロエ」ですが、中学部門では99年(筑摩野中)を最後に金賞が出ていません。昨年まで7年連続で金賞を出している東関東代表ですが、水戸第四中も金賞バンドに名を連ねることができるでしょうか。

    12
    西関東 山梨県 甲斐市立敷島中学校 (指揮/田中誠) ※2年連続6回目

    2/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/加養浩幸)

    前指導者の不祥事もあり関係者の皆さんは心痛めたことと思いますが、そういった中でも確実に連続代表になってくるところは流石ですね。自由曲「中国〜」はコンクールでは定番曲ですが、中学部門の全国大会ではこれまで3回しか登場しておらず金賞も出ていません。昨年は初の銅賞に終わりましたが今年はどうでしょうか。これまで金賞2回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。

    13
    東関東 千葉県 柏市立酒井根中学校 (指揮/犬塚禎浩) ※3出休明け7回目

    2/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より (高昌帥)

    今年は酒井根中と松戸四中とを指導していた先生同士が入れ替わりましたが、両校とも全国出場を決めました。中学生離れしたレベルの演奏を披露しており、3出休み前の06〜08年は3年連続で中学部門でダントツ1位の評点を獲得してきました。今年も高昌帥の難曲をもってくるところは期待が大きいです。「陽が昇るとき」は2006年(横浜BO)以来4年ぶり2度目の登場で中学部門では初登場。これまで金賞4回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    14
    中国 島根県 大田市立第一中学校 (指揮/竹下克敏) ※2年連続2回目

    3/交響組曲「寄港地」より II. チュニス〜ネフタ、III. ヴァレンシア (J.イベール/P.デュポン)

    昨年サロメで初出場金賞という華々しい全国デビューを飾りました。昨年のオーボエも存在感抜群でしたが、今年もオーボエソロの重要な「寄港地」ということで非常に楽しみです。同曲は中学部門で2002年(小高中)以来8年ぶりの登場です。竹下先生は96年に出雲第二中でも同じ曲(第3楽章のみ演奏)で全国金賞を受賞されています。中学部門の大トリ、頑張ってください。



    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。


    Back

    Next