第58回全日本吹奏楽コンクール
    平成22年10月23日(土) /愛媛県県民文化会館

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    大学の部

    1
    東関東 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部 (指揮/小澤俊朗) ※2年連続39回目

    5/ヴァニタス (高昌帥)

    今年の全国大会は名門バンドの演奏から開幕となります。神奈川大としては2003年以来の出演順1番となりましたが、出演順など関係ないと感じさせるのは同大学ならではでしょう。自由曲は昨年の「マインドスケープ」に続いての高氏の作品。「ヴァニタス」は創価グロリア吹奏楽団による委嘱作品であり全国大会では初演となります。毎回正確無比な演奏を聞かせてくれるので非常に楽しみです。これまで金賞22回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。

    2
    九州 福岡県 福岡大学応援指導部吹奏楽団 (指揮/花岡金光) ※2年連続28回目

    1/「カルミナ・ブラーナ」より (C.オルフ/J.クランス)

    28回出場は神奈川大学に次ぐ出場回数で、非常に歴史のある大学バンドです。福岡大にとって「カルミナブラーナ」は91年以来19年ぶり2回目になりますね。大学部門では過去に近畿、東北学院、金沢、福岡の4回しか登場したことがなく、金賞も90年(近畿)の1回だけです。これまで金賞2回、銀賞10回、銅賞8回を受賞しています。


    3
    北海道 札幌地区 札幌大学吹奏楽団 (指揮/今井敏勝) ※3出休明け8回目

    2/バレエ音楽「クエスト(審問)」より (W.ウォルトン/木村吉宏)

    98年(ウォータイムスケッチブック)、99年(お気に召すまま)以来11年ぶりのウォルトン作品となりました。ウォルトン作品の中でも「クエスト(審問)」は全国大会ではあまり演奏されておらず、これまでは近畿大、尼崎市吹、倉敷GHの3団体のみです。札幌大学は01年に一度金賞受賞していますが、その後全国大会では元気がありません。金賞1回、銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。


    4
    西関東 埼玉県 文教大学吹奏楽部 (指揮/佐川聖二) ※3年連続19回目

    3/アダージョ・スウォヴィアンスキェ U (天野正道)

    4回連続での3出達成。自由曲は昨年グラールWOが全国大会初演した曲の改訂版でしょうか。ポーランド語による曲名を和訳すると「スラブ風アダージョ」。よほど高いレベルでの演奏をしないとコンクールで評価をもらうのは難しい作品だと思いますが、文教大には期待したいですね。これまで金賞11回、銀賞7回を受賞しています。


    5
    関西 京都府 立命館大学応援団吹奏楽部 (指揮/茶屋克彦) ※2年連続5回目

    1/カントゥス・ソナーレ (鈴木英史)

    昨年は銀賞1位の成績であと一歩金賞に及ばずでした。全国大会でも安定した演奏を残しているので、金賞はそう遠くないと思います。歴代の関西代表で唯一金賞受賞を果たしていないので、今回も期待しています。自由曲は昨今大流行しているカントゥス。同バンドとしてはこれまで管弦楽アレンジ作品ばかりを取り上げており、初のオリジナル作品という路線変更はどのような結果をもたらすでしょうか? これまで銀賞4回を受賞しています。


    6
    東海 静岡県 静岡大学吹奏楽団 (指揮/三田村健) ※2年連続9回目

    2/ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲  (Z.コダーイ/森田一浩)

    今や自由曲としては定番の「くじゃく」ですが、意外にも大学部門では94年(福岡大)に1度演奏されただけであり、16年ぶりの登場となりました。東海代表は91年(三重大)を最後に金賞が出ていません。静岡大学も毎回高いレベルの演奏を聞かせてくれていますが、まだ金賞受賞がありません。これまで銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。


    7
    九州 福岡県 福岡工業大学吹奏楽団 (指揮/柴田裕二) ※3出休明け11回目

    5/波の穂 (長生淳)

    自由曲「波の穂」は2000年のヤマハ吹奏楽団浜松委嘱作品で、同年のコンクールでも演奏されました。10年ぶりの登場となります。福工大は04年には大学部門の九州代表・初金賞に輝きました。3出休み明けの06〜08年の演奏は銀賞でしたが、管理人の好みとして非常にツボにハマッた演奏でした。今年も強豪が揃っていますが、2回目の金賞を期待しています。これまで金賞1回、銀賞8回、銅賞1回を受賞しています。


    8
    関西 京都府 龍谷大学学友会学術文化局吹奏楽部 (指揮/若林義人) ※3出休明け15回目

    3/てぃーだ (酒井格)

    課題曲・自由曲ともに沖縄を題材にした作品で、しかも題名も「てぃーだ」で揃いました。2002年から酒井作品を連続して取り上げており、今年も期待通りの酒井作品。この曲は陸上自衛隊第一混成団音楽隊の委嘱作品で、09年に初演されたもので全国大会初演となります。これまで金賞7回、銀賞7回を受賞しています。


    9
    中国 岡山県 川崎医療福祉大学ウインドオーケストラハートフルウインズ (指揮/岩田俊哉) ※3年ぶり6回目

    4/リベレーション 〜我を解き放ち給え〜 (D.マスランカ)

    今年から楽団名に「ウインドオーケストラ」が追加され新たなバンド名として代表返り咲きを果たしました。毎回意欲的な選曲が光りますね。「リベレーション」は日本の15の団体・個人による共同委嘱作品。吹奏楽と合唱のための作品であり2010年3月のJWECC(日本管楽合奏指揮者会議)にて本邦初演されたばかりの曲です。これまで銀賞2回、銅賞3回を受賞しています。


    10
    北陸 石川県 金沢大学吹奏楽団 (指揮/澤江武史) ※3出休明け15回目

    1/カレイドスコープ〜ブルックの歌による5つの変奏曲 (P.スパーク)

    この曲はスイスのブルックという町の音楽協会の委嘱作品で、スイスの吹奏楽コンテストの課題曲だったそうです。日本では2003年に大阪市音楽団によって初演され、コンクールでは今回が全国初演です。今回大学部門で唯一の学生指揮者であり、著名な指揮者・指導者が勢揃いの部門ではありますが健闘を期待したいです。これまで銀賞5回、銅賞9回を受賞しています。

    11
    東京 東京都 駒澤大学吹奏楽部 (指揮/上埜孝) ※3年連続22回目

    2/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より (B.バルトーク/上埜孝)

    3回連続での3出達成です。大学部門での「役人」は03年(中央大)以来7年ぶりの登場ですが、駒澤は過去に2回(79年・2000年)取り上げており、いずれも金賞受賞しています。同バンドにとっては十八番でしょうか。毎回圧倒的な個性とサウンドを聞かせてくれるので、非常に楽しみにしています。これまで金賞19回、銀賞1回を受賞しています。20回目の金賞&3金で飾れるでしょうか。


    12
    東北 福島県 福島大学吹奏楽団 (指揮/井上龍郎) ※初出場

    4/紺碧の波濤 (長生淳)

    初出場おめでとうございます。今年は支部大会初出場&初金賞&全国初出場と「初尽くし」の年となりました。福島県からはは唯一大学部門だけ全国出場バンドが出ておりませんでしたが、福島大学の出場により全部門達成されました。自由曲「紺碧の波濤」は、創価グロリアの委嘱作品であり、05年(文教大)以来5年ぶりの登場です。常連バンドひしめく部門での唯一の初出場ですが、快演を期待しています。


    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。四国は推薦団体なし。



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