第63回全日本吹奏楽コンクール
    平成27年10月25日(日)/札幌コンサートホール Kitara

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    職場一般・前半の部

    1関西 滋賀県 大津シンフォニックバンド (指揮/森島洋一) ※2年ぶり14回目

    2/復興(保科洋)

    昨年まさかの関西大会ダメ金で代表を逃しましたが、今年は見事返り咲きです。2006年以来9年ぶりに朝イチの出演順となりました。06年のときは惜しくも銀賞でした。「復興」は2010年にヤマハが全国大会初演した後、爆発的に人気を博した作品で、今年も各支部大会で合計20団体以上に取り上げられました。指揮の森島氏は今回で全国大会15回出場(瀬田中&大津SB)となります。これまで金賞10回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。


    2東関東 千葉県 光ウィンドオーケストラ (指揮/佐藤博) ※3年連続3回目

    5/交響曲第2番「キリストの受難」(F.フェルラン)

    初出場からそのまま3年連続出場。自由曲「キリストの受難」は「1.降誕、幼児虐殺、洗礼/2.三つの誘惑/3.寺院への到着、最後の晩餐、逮捕、判決、磔刑、希望」というそれぞれタイトルのついた3つの楽章から構成されており、全部で約40分近くになる大曲です。職場一般統合後、東関東代表千葉の一般バンドとしては、08年の土気シビックを最後に全国金賞が出ていません。これまで銀賞2回を受賞しています。

    3関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団 (指揮/渡辺秀之) ※3年連続9回目

    4/無伴奏ヴァイオリンの為のパルティータ第2番 ニ短調より シャコンヌ(J.S.バッハ/森田一浩)

    パルティータ第2番は全5曲からなる作品で、最後の曲が「シャコンヌ」になります。ヴァイオリン独奏の楽曲として非常に有名ですが、2000年の所沢高が全国大会初演の後、2008年に伊奈学園総合高が森田一浩版で全国大会金賞し、譜面も出版されたことにより自由曲として広く演奏されるようになりました。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞2回を受賞しています。

    4西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団 (指揮/福本信太郎) ※5年連続19回目

    5/花鳥諷詠(長生淳)

    今年で創立35周年、西関東代表としてゆるぎない地位を築き上げました。「花鳥諷詠」とは、四季の移り変わりによる自然界や人間界のあらゆる現象を、そのまま客観的にうたうべきであるとする俳句理念のことです。文京シビックホール15周年委嘱作品で、同バンドにより今年5月に初演されたばかりです。もちろん全国大会初演です。現在、リベルテは3出休みの年を挟んで、10回連続で金賞を受賞しています。これまで金賞15回、銀賞3回を受賞しています。

    5北陸 石川県 百萬石ウィンドオーケストラ(指揮/仲田守) ※2年ぶり13回目

    3/コラール前奏曲「おお、人よ、汝の罪の大いなるを嘆け」による幻想曲(伊藤康英)

    2002年の航空自衛隊中部航空音楽隊創立25周年記念作品『交響詩「コラール幻想曲」』が元にあり、、2013年に浜松市立高の委嘱により約8分に再構成された作品です。昨年、札幌大学が全国大会初演したばかりです。百萬石WOはここ10年ほど、新曲開拓やあまり知られていない作品を積極的に取り上げています。北陸代表の金賞は99年(富山ミナミ吹)が最後であり、また石川・福井からは1度も金賞バンドが出ていません。これまで銀賞4回、銅賞8回を受賞しています。

    6四国 高知県 鏡野吹奏楽団 (指揮/弘田靖明) ※5年連続23回目

    3/飛龍の鵠(樽屋雅徳)

    昨年の「輪廻の八魂」に続く樽屋作品です。「飛龍」とは大日本帝国海軍の航空母艦の名前、「鵠」とはいわゆる「白鳥」のことです。この作品は今年の新曲でしょうか、鏡野吹の他には、樽屋氏自身が指導をしている市立銚子高でも取り上げており東関東大会で金賞を受賞しました。鏡野吹が全国大会初演を行います。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞17回を受賞しています。

    7東海 三重県 白子ウインドシンフォニカ (指揮/宮木均) ※18年ぶり9回目

    2/シダス(T.ドス)

    東海支部では超常連。三重県一般バンドの顔ともいえる楽団ですが、なんと18年ぶりの代表です。1971年に三重県立白子高校・三重県立神戸高校・国立鈴鹿工業専門学校のOBを中心に創立されました。三重県の一般バンドで唯一全国大会出場経験がある楽団です。「シダス」はラテン語で「星・星座」を意味します。過去8回の出場は全てアレンジ作品でしたが、初の吹奏楽オリジナル作品での出場ですね。これまで金賞1回、銀賞6回、銅賞1回を受賞しています。

    8中国 岡山県 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー(指揮/佐藤道郎)※2年ぶり14回目

    4/バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より 1.ソロモンの夢 4.狂宴の踊り(O.レスピーギ/木村吉宏)

    職場一般統合後、2013年に中国代表として初の金賞バンドとなりましたが、翌年2014年はまさかの代表漏れという結果に驚きました。見事、雪辱を果たしての代表返り咲きです。同楽団にとって「ベルキス」は91年以来24年ぶりの再演となります。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞7回を受賞しています。

    9北海道 函館地区 上磯吹奏楽団 (指揮/高橋徹) ※2年ぶり4回目

    4/交響詩「モンタニャールの詩」(J.ヴァン・デル・ロースト)

    イタリアのヴァル・ダオスト吹奏楽団の委嘱で1996年に作曲された作品。96〜07年で支部大会では10団体しか演奏されておらず、いわゆるマイナーな作品でした、しかし、2010年に東海大高輪台高が取り上げた際、テレビ番組「笑ってコラえて」で取材されており、しかも全国大会初演・金賞だったことを機に翌年から一気に流行しました。同曲は職場一般部門では初登場です。これまで銅賞3回受賞しています。

    10東北 秋田県 大曲吹奏楽団 (指揮/小塚類) ※2年連続17回目

    3/宇宙の音楽(P.スパーク)

    「宇宙の音楽」は2005年のNBAレヴェリ作曲コンテスト最優秀賞受賞作品。もともとはブラスバンドのための作品ですが、作曲者本人の手により吹奏楽に改訂され、吹奏楽版は05年6月に大阪市音楽団によって世界初演されました。非常にグレードの高い作品ですが、中学〜一般バンドにわたり人気を博し、自由曲におけるスパーク作品としては、最大のヒットとなりました。これまで金賞6回、銀賞10回を受賞しています。

    11東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団 (指揮/中村睦郎) ※3年連続11回目

    5/復興(保科洋)

    東京支部の王者の登場です。関西の実力バンド「大津シンフォニックバンド」との同じ自由曲ということで、聞き比べが非常に楽しみです。中村氏が指揮者になってからは自由曲はいわゆる定番曲を選曲しています。これだけ実力の高いバンドなのでもっと先駆者的な選曲や、新曲開拓を期待したいのですが、贅沢な要望でしょうか?これまで過去10回の出場は全て受賞。全国大会での「でれば金賞」記録を更新できるでしょうか?

    12東北 宮城県 名取交響吹奏楽団 (指揮/楊鴻泰) ※4年連続20回目

    2/ワイン・ダーク・シー 〜ウインドアンサンブルのための交響曲〜 (J.マッキー)

    出場20回の大台に乗せました。昨年の「アスファルト・カクテル」の快演が記憶に新しいですね。今年もマッキー作品での出場です。この作品は、テキサス大学バンド創立100周年記念の委嘱作品で、昨年5月、テキサス大学ウインドアンサンブルの世界一周ツアー<日本公演>によって披露されました。今回が全国大会初演となります。20回目のメモリアルを金賞で飾れるでしょうか!? これまで金賞5回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。

    13九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米 (指揮/冨田篤) ※2年ぶり42回目

    2/バレエ音楽「火の鳥」より (I.ストラヴィンスキー/F.フェネル)

    言わずと知れた九州の名門職場バンドです。「火の鳥」は2008年以来2回目の選曲となります。この作品は編曲モノとして全国大会での登場回数は比較的多い部類ですが、金賞を取るのが難しいと言われています。前回08年のときは「職場の部」での金賞でしたが、「職場一般の部」でも金賞を取れるでしょうか、期待したいと思います。金賞30回受賞は今大会出場団体の中では最多受賞(歴代ではヤマハ浜松の32回)。これまで金賞30回、銀賞7回を受賞しています。




    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。


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