第66回全日本吹奏楽コンクール 平成30年10月28日(日)/あましんアルカイックホール |
|
![]() Back |
職場一般・前半の部 |
|
1 | 東北 秋田県 大曲吹奏楽団(指揮/小塚類) ※5年連続20回目 |
4/交響的舞曲より 第3楽章(S.ラフマニノフ/佐藤正人) | |
出場回数を20回目に乗せました。昨年の交響曲第2番に続いてのラフマニノフ作品。この作品はラフマニノフの遺作です。1983年、秋田市立山王中の当時の顧問羽川氏の委嘱によって佐藤氏が編曲し、山王中が全国大会で初演をしています。以来、自由曲レパートリーとして幅広く演奏されてきました。昨年は大曲吹としては初の銅賞に終わりました。金賞復活を期待したいですね。これまで金賞7回、銀賞11回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米(指揮/冨田篤) ※4年連続45回目 |
4/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り(M.ラヴェル/椎葉光治) | |
ダフニスは1990年、2004年に続き14年ぶり3回目の選曲です。過去2回は共に金賞を受賞しています。ロシアバレエ団のセルゲイ・ディアギレフの依頼を受けて1912年に作曲した3幕から成るバレエ音楽です。第3幕の3つ(夜明け、パントマイム、全員の踊り)をそのまま第2組曲としています。金賞33回は全部門通じてヤマハ吹奏楽団と共に最多タイ記録です。これまで金賞33回、銀賞7回を受賞しています。 | |
3 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団(指揮/畠田貴生) ※8年連続8回目 |
4/トリプロ・トリプルム (高昌帥) | |
2015年より「陽が昇るとき」「バラッド」「協奏曲」と4年連続での高作品です。自由曲「トリプロ・トリプルム」は同団の委嘱作品であり、今年5月の第10回記念定期演奏会にて初演されました。初演の演奏が終わった後、作曲者がステージに登場し作品のタイトルを発表したという作品です。ラテン語で「三拍子」という意味で、タイトル通り全てが三拍子で作られているようです。もちろん全国大会初演です。これまで金賞5回、銀賞2回を受賞しています。 | |
4 | 東海 三重県 白子ウインドシンフォニカ(指揮/宮木均) ※2年連続11回目 |
4/交響曲第1番「グラール」より 第3・4楽章(天野正道) | |
2007年から2010年にかけてグラールウインドオーケストラの委嘱作品を4つの楽章として構成し、交響曲「グラール」と名付けられました。第1楽章は「ファントム・ドゥ・ラムール」、第2楽章は「エスティロ デ エスパーニャ ポル ケ? 」、第3楽章は「アダージョ スウォヴィアンスキェ」、第4楽章は「ロンド・コーダ」です。白子WSの唯一の金賞は1985年にまで遡ります。これまで金賞1回、銀賞7回、銅賞2回を受賞しています。 | |
5 | 東関東 千葉県 光ウィンドオーケストラ(指揮/佐藤博) ※6年連続6回目 |
5/眠るヴィシュヌの木(樽屋雅徳) | |
「プラネットナイン」「キリストの復活」に続いて3年連続4回目の樽屋作品での出場となりました。樽屋作品は十八番ですね。「眠るヴィシュヌの木」は、兵庫県滝川第二高等学校の委嘱作品で、昨年、福工大城東高が全国大会初演したこともあり、自由曲としても広まりを見せてきました。激戦支部の代表としてはまだ金賞を受賞していません。これまで銀賞5回を受賞しています。 | |
6 | 四国 香川県 高松市民吹奏楽団(指揮/金川公久) ※2年連続8回目 |
4/コリアン・ダンス(高昌帥) | |
「コリアン・ダンス」は大阪音楽大学委嘱作品で「チャンダン(長短)」と呼ばれる韓国の伝統的なリズムを用いられて作曲されました。「1.プレリュード 2.パッサカリア 3.ロンド〜フィナーレ」という全3楽章で構成されています。高松市民吹はずっと銅賞が続いていましたが昨年初めて銀賞にステップアップしました。四国代表の金賞は1989年・鏡野吹の1回のみです。これまで銀賞1回、銅賞6回を受賞しています。 | |
7 | 北海道 札幌地区 札幌ブラスバンド(指揮/米田浩哉) ※2年連続3回目 |
4/メタモルフォーゼ 〜吹奏楽による交響的変容(内藤友樹) | |
「メタモルフォーゼ」は2013年の安城学園高の委嘱作品ですが、今回が全国大会初演となります。内藤氏はこれまで多くの団体の委嘱作品を手掛けてきましたが、今年は、札幌ブラスバンドの他に開成中が「交響的断章」という作品を披露します。北海道代表は2003年のドゥノールを最後に金賞が出ていません。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
8 | 中国 岡山県 倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー(指揮/佐藤道郎) ※4年連続17回目 |
3/「ア・ウォータイム・スケッチブック」より 自転車レース、ストリップショー、恋人たち、エピローグ (W.ウォルトン/木村吉宏) |
|
「戦時のスケッチブック」というタイトルの通り、ウォルトンが第二次大戦中に作曲した映画音楽等を再編して作られた組曲です。1998年に倉敷市民吹と札幌大が全国大会初演しました。今回はそれ以来20年ぶりの選曲になりますし、全国大会では17年ぶりに登場します。これまで金賞1回、銀賞7回、銅賞8回を受賞しています。 | |
9 | 北陸 福井県 ソノーレ・ウィンドアンサンブル(指揮/栗田健一) ※2年ぶり12回目 |
5/交響曲第9番より(D.ショスタコーヴィチ/佐藤正人) | |
昨年支部大会金賞におわり連続出場を逃しましたが、復活しました。今年は支部大会では佐藤正人氏が指揮されていましたが、全国大会では栗田氏が指揮をされるようです。ショスタコーヴィチは第二次世界大戦中に交響曲第7番・8番を発表し、戦後にこの9番を発表しました。「戦争3部作」と呼ばれる作品の一つです。今年は1948年の日本初演から70年目を迎える記念の年になります。これまで銀賞6回、銅賞5回を受賞しています。 | |
10 | 西関東 埼玉県 川越奏和奏友会吹奏楽団(指揮/佐藤正人) ※2年連続17回目 |
5/われらをめぐる海〜レイチェル・カーソンに捧ぐ(阿部勇一) | |
「われらをめぐる海」は川越奏和の創立40周年記念委嘱作品。今年5月の同団第42回定期演奏会にて初演されたばかりの作品です。レイチェル・カーソンはアメリカの生物学者であり、自身の著書で『海の三部作:潮風の下で(1941)われらをめぐる海(1951)、海辺(1955)』の2作目が元になった作品です。もちろん全国大会初演となります。これまで金賞12回、銀賞4回を受賞しています。 | |
11 | 九州 福岡県 西区市民吹奏楽団(指揮/松井裕子) ※2年連続2回目 |
3/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より(P.マスカーニ/宍倉晃) | |
昨年、初出場で金賞、しかも九州の一般バンドとして初の全国金賞という快挙を成し遂げました。マスカーニが作曲した1幕物のオペラで1890年に初演されました。題名は「田舎の騎士道」といった意味です。職場一般の九州代表としてはブリヂストンが連続金賞は果たしていますが、西区はそれに続く連続金賞バンドとなるか注目です。これまで金賞1回を受賞しています。 | |
12 | 関西 大阪府 創価学会関西吹奏楽団(指揮/伊勢敏之) ※5年連続20回目 |
4/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/中村俊哉) | |
記念すべき20回出場。役人はハンガリーの詩人レンジェルによる「グロテスクなパントマイム」のための舞台音楽であり、現代風な表現をすれば「R指定」の作品です。役人は2005年以来2回目の選曲です。昨年まで4年連続金賞受賞中ですが、連続金賞を更新できるでしょうか? これまで金賞17回、銀賞2回を受賞しています。 | |
13 | 東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター(指揮/近藤久敦) ※6年連続14回目 |
3/ディオニソスの祭り(F.シュミット) | |
「ディオニソス」はフランスのギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のために書かれたものです。多くのサクソルン族楽器が含まれおり今の標準編成の吹奏楽では指定どおりに演奏することが困難と言われている大曲ですが、実は自由曲として登場したオリジナル作品の中では最も演奏されている作品です。この難曲をどのように聞かせてくれるか、非常に楽しみです。これまで金賞8回、銀賞5回を受賞しています。 | |