第66回全日本吹奏楽コンクール 平成30年10月27日(土)/あましんアルカイックホール |
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大学の部 |
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1 | 東関東 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部(指揮/小澤俊朗) ※6年連続46回目 |
5/三つの交響的素描「海」より 風と海との対話(C.ドビュッシー/小澤俊朗) | |
プログラム1番から強豪バンドの登場です。海の情景を表した標題音楽で、ドビュッシーの最高傑作の1つと言われていますが、コンクール自由曲としても70年代〜90年代に数多く演奏されてきました。今回6年ぶりに全国大会に登場しましたが、神奈川大学と出雲第一中という名門バンド2団体が演奏するのも興味深いです。神奈川大学は1990年以来28年ぶりの選曲になります。1998年以降の出場は全て金賞、30回目の金賞受賞となるでしょうか?これまで金賞29回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 四国 徳島県 四国大学吹奏楽部(指揮/益田郁夫) ※3年連続3回目 |
2/サン=サーンス「交響曲第3番」の主題による交響的変容(P.スパーク) | |
昨年は四国の大学代表として初の連続出場。今年はもちろん初の3年連続出場です。サン=サーンス作曲の名曲『交響曲第3番「オルガン付き」』をモチーフとして書かれた曲で、「1.イントロダクション、2.スケルツォ、3.トランスフォーメーション、4.メディテーション、5.アポテオシス」の5つの楽章から成ります。コンクール自由曲としては2008年に初登場していますが、全国大会では今回が初演となります。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
3 | 北海道 函館地区 北海道教育大学函館校吹奏楽団(指揮/三笠裕也) ※2年ぶり24回目 |
3/メトセラU 〜打楽器群と吹奏楽のために(田中賢) | |
ヤマハ吹奏楽団の委嘱作品「メトセラ」のコンクール用短縮版が「メトセラU」で、1988年に全国大会で初演されました。この作品が自由曲として登場した時、管理人は大宮ソニックの客席でライブで聞いていたのですが、終曲に向かうにつれ鳥肌が立つほど感動したことを覚えています。中間部の打楽器アンサンブルが一つの聞かせどころですね。全国大会では88〜91年の4年間のみ登場し、今回実に27年ぶりの登場です。非常に楽しみです。これまで銀賞15回、銅賞8回を受賞しています。 | |
4 | 東京 東京都 創価大学パイオニア吹奏楽団(指揮/伊藤康英) ※11年ぶり5回目 |
3/ピース、ピースと鳥たちは歌う(伊藤康英) | |
実に11年ぶりの全国復活です。「ピース〜」は創価大学の委嘱作品で全国大会初演。しかも今年はその作曲者である伊藤氏が指揮という今大会一番の注目度と思います。伊藤氏は80年代・90年代は筑波大学の指揮をされており、95年には全国大会出場を果たしています。今年23年ぶりに全国大会での指揮者として、しかも自由曲は自作自演という巡り合わせ。非常に楽しみですね。これまで金賞3回、銀賞1回を受賞しています。 | |
5 | 東海 静岡県 静岡大学吹奏楽団(指揮/三田村健) ※6年連続16回目 |
5/主題と変奏<第十二旋法によるメタモルフォーゼ>(O.レスピーギ/小野寺真) | |
ボストン交響楽団創立50周年記念の委嘱作品で、レスピーギ晩年の1930年に作曲されました。自由曲としてはローマ三部作やベルキスに隠れて滅多に演奏されない作品です。静岡大学吹奏楽団の委嘱により2017年に吹奏楽版に編曲されました。コンクールでは1996年(浜松交響吹)以来22年ぶりの登場です。これまで銀賞11回、銅賞4回を受賞しています。 | |
6 | 東北 宮城県 東北福祉大学吹奏楽部(指揮/松崎泰賢) ※5年ぶり11回目 |
5/トリトン・エムファシス(長生淳) | |
2003〜2013年まで3出休を挟んで連続代表でしたが、2014年はまさかの県落ち、2015〜2017年は支部大会金賞止まりと足踏みを続けていました。5年ぶりの復活です。自由曲「トリトン・エムファシス」は、東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作の『トリトン』全3楽章を文教大学の委嘱によって再編した作品で2012年に全国大会初演されました。「エムファシス」とは「強調する」という意味で、原曲「トリトン」をより色濃く再編したものになっています。これまで銀賞8回、銅賞2回を受賞しています。 | |
7 | 関西 大阪府 近畿大学吹奏楽部(指揮/森下治郎) ※2年連続33回目 |
5/交響曲第4番より(D.マスランカ) | |
流行にとらわれず独自の選曲路線で毎年楽しみにしているバンドです。交響曲第4番は単一楽章の作品です。マスランカは吹奏楽において交響曲、協奏曲、アンサンブル作品等50作以上を残し、現代吹奏楽のレパートリーを広げてきましたが、残念ながら昨年8月に亡くなりました。全国大会ではこれまで「我らに今日の糧を与えたまえ」「リベレーション」の2作品のみ登場していますが、今回8年ぶりの登場で、4番は全国大会初演となります。これまで金賞21回、銀賞10回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 西関東 埼玉県 文教大学吹奏楽部(指揮/佐川聖二) ※7年連続26回目 |
5/天雷无妄(天野正道) | |
自由曲"てんらいむぼう" は2013年の浜松交響吹奏楽団・創立40周年記念委嘱作品。六十四卦という、占いのひとつで儒教の基本経典でもある易で用いられる64の基本図象の中の25番目にあたるのが「天雷无妄」。「自然のままに、流れのままに、成り行き任せが良い」といった意味とのことです。これまで金賞17回、銀賞8回を受賞しています。 | |
9 | 東京 東京都 東海大学吹奏楽研究会(指揮/福本信太郎) ※8年連続11回目 |
5/トリトン・エムファシス(長生淳) | |
3年連続の長生作品。自由曲「トリトン・エムファシス」は、東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作の『トリトン』全3楽章を文教大学の委嘱によって再編した作品で2012年に全国大会初演されました。「エムファシス」とは「強調する」という意味で、原曲「トリトン」をより色濃く再編したものになっています。指揮の福本氏は今回で長年出場指揮者表彰です。記念すべき出場を金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞5回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 九州 福岡県 福岡工業大学吹奏楽団(指揮/柴田裕二) ※5年連続18回目 |
5/バレエ音楽「火の鳥」より(I.ストラヴィンスキー/G.M.デューカー) | |
「火の鳥」は「ペトルーシュカ」「春の祭典」と並ぶストラヴィンスキーの3大バレエ音楽の一つで1910年にパリで初演されました。自由曲レパートリーとしては80年代〜90年代によく演奏されたお馴染みの作品です。昨年まで2年連続金賞です、3年連続とつなげられるでしょうか? これまで金賞5回、銀賞11回、銅賞1回を受賞しています。 | |
11 | 九州 長崎県 活水女子大学吹奏楽部(指揮/三好直英) ※初出場 |
4/富士山 〜北斎の版画に触発されて〜(真島俊夫) | |
初出場おめでとうございます。今年コンクールに初参加でいきなり九州代表を射止めるという快挙。付属の活水女子中・高からの学生さんが揃ってきた結果だと思いますが素晴らしいですね。自由曲「富士山」は相模原市民吹奏楽団の2014年の委嘱作曲。2016年に他界した真島氏による「日本の旋法と西欧のハーモニーの融合」を追及した作品で、「三つのジャポニスム」「鳳凰が舞う」に続く三作目です。 | |
12 | 中国 山口県 山口大学文化会吹奏楽部(指揮/松田和寛) ※3年連続8回目 |
3/バッハの名による幻想曲とフーガ(F.リスト/田村文生) | |
タイトル通りBACH(バッハ)の実音によるBACH動機がどんどん変容していく楽曲で、元々はオルガン曲・ピアノ曲です。2005年の北海道教育大学函館校吹奏楽団委嘱作品です。05年に北教大函館校はこの委嘱作品でコンクール参加したものの、残念ながら全国出場は果たせませんでした。2007年の光ヶ丘女子高によって全国大会初演されています。これまで銀賞4回、銅賞3回を受賞しています。 | |
13 | 北陸 富山県 富山大学吹奏楽団(指揮/建部知宏) ※2年連続9回目 |
4/昂揚の漣(長生淳) | |
自由曲は「こうようのさざなみ」と読みます。昨年、東海大学が全国大会初演したばかりの作品です。長生作品のタイトルは文学的な香りがして想像を掻き立てますね。富山大としては2016年の「久堅の幹」に続いて2回目の長生作品になりますが、2016年は支部大会金賞止まりで代表を逃しました。これまで北陸代表からはまだ金賞が出ていません。銀賞4回、銅賞4回を受賞しています。 | |