第66回全日本吹奏楽コンクール 平成30年10月28日(日)/あましんアルカイックホール |
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職場一般・後半の部 |
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1 | 九州 福岡県 春日市民吹奏楽団(指揮/八尋清繁) ※5年連続9回目 |
4/ヴァージョン・リミックス・パァ・ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ(天野正道) | |
3年連続で天野作品での出場となりました。2003年に発表された創価グロリアの委嘱作品「ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ」から13年、同曲をグラール・ウインド・オーケストラ用にカスタマイズして欲しいという依頼で作られた作品です。全国大会初演となります。これまで銀賞6回、銅賞2回を受賞しています。 | |
2 | 四国 愛媛県 藤原大征とゆかいな音楽仲間たち(指揮/藤原大征) ※5年連続6回目 |
1/白磁の月の輝宮夜(樽屋雅徳) | |
大学・職場一般では唯一の課題曲1です。「白磁の月の輝宮夜」は幕張総合高による委嘱作品。日本人なら誰でも知っている「かぐや姫」を題材とした作品です。冒頭のフルート群のソリ、箏(そう)を思わせるようなハープ、曲間の和太鼓アンサンブル等、聞かせ所見せ所がたくさんあり、非常に楽しみです。一般部門での四国代表による金賞は1989年(鏡野吹)の1回のみと、全国大会ではもう一つ実績を残せていません。これまで銀賞1回、銅賞4回を受賞しています。 | |
3 | 中国 広島県 NTT西日本中国吹奏楽クラブ(指揮/金田康孝) ※5年連続50回目 |
4/世俗カンタータ「カルミナ・ブラーナ」より(C.オルフ/J.クランス) | |
出場回数50回は全部門通じて最多出場です。半世紀に渡り中国支部の顔として高いレベルを保っているバンドです。カルミナ・ブラーナは舞台形式によるカンタータ(器楽伴奏付の声楽作品)です。原曲は25の楽曲から成り、「混声合唱、少年合唱、ソプラノ・テノール・バリトンの各ソリスト・オーケストラ」という大規模な編成を要します。2009年の職場と一般部門が統合後、NTT中国は金賞受賞がありません。これまで金賞7回、銀賞27回、銅賞6回を受賞しています。 | |
4 | 東海 静岡県 ヤマハ吹奏楽団(指揮/須川展也) ※2年ぶり40回目 |
5/交響曲第3番「四季連祷」 (長生淳) | |
2014年以降、コンクールは隔年参加と表明しているヤマハ。金賞33回は全部門通じてブリヂストンと並ぶ最多タイ記録です。「四季連祷」とは長生氏によるヤマハ吹奏楽団委嘱作品『波の穂(冬)、蒼天の滴(春)、翠風の光(夏)、楓葉の舞(秋)』を総合して指します。交響曲第3番はこの4曲を一つの楽曲に再編されたもののようです。2018年のヤマハ吹奏楽団委嘱作品で全国大会初演となります。これまで金賞33回、銀賞2回を受賞しています。 | |
5 | 東北 宮城県 名取交響吹奏楽団(指揮/牛渡克之) ※7年連続23回目 |
2/ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント) | |
「ブリュッセル〜」は2016年3月にベルギーの首都・ブリュッセルの空港と駅において発生した連続爆破テロ事件への鎮魂曲です。昨年発表された作品ですが、今年のコンクールでは各支部大会で6団体が取り上げ、そのうち3団体(上磯中、精華女子高、名取交響吹)が全国大会に進みました。指揮者の牛渡氏はユーフォニアム奏者であり、全国大会の指揮としては2014年の岩手大学以来4年ぶり2回目の出場です。これまで金賞7回、銀賞13回、銅賞2回を受賞しています。 | |
6 | 北陸 石川県 百萬石ウィンドオーケストラ(指揮/仲田守) ※4年連続16回目 |
4/ワイルド・グース(R.ジョージ) | |
昨年は初の金賞、しかも北陸代表としても富山ミナミ(1999年)以来19年ぶりの金賞に輝きました。「ワイルド・グース」は、ローンスターウインドオーケストラの委嘱作品であり、1600前のケルト民族と大自然の様子、彼らを取り巻く神や精霊の様子が描かれています。2017年、ミッドウエストクリニック・ファイナルコンサートに出演が決まった広島ウインドオーケストラのために、作曲家本人が申し出て改訂されました。岡山学芸館高と共に全国大会初演です。指揮の仲田氏は今回で長年出場指揮者表彰です。記念すべき出場を金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞10回を受賞しています。 | |
7 | 東関東 神奈川県 相模原市民吹奏楽団(指揮/安西雄紀) ※2年連続8回目 |
4/I still have a dream(長生淳) | |
昨年の「紺碧の波濤」に続いての長生作品。「I still have a dream」とは1963年8月28日にリンカーン記念堂の前で行ったキング牧師の人種差別の撤廃の演説の一節だそうです。玉川大学吹奏楽団による委嘱作品で、2015年2月、同大学の第40回記念演奏会にて初演されました。全国大会初演となります。これまで金賞2回、銀賞5回を受賞しています。 | |
8 | 関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団(指揮/渡辺秀之) ※2年ぶり11回目 |
2/トッカータとフーガ ニ短調(J.S.バッハ/渡辺秀之) | |
2009年から3出休を挟んだ連続出場が昨年途切れました。見事雪辱を果たしての復活です。「トッカータとフーガ」はバッハのオルガン曲であり、自由曲として数多くのバンドによって演奏されてきましたが、一般部門での登場は実に36年ぶりの登場です。前回は1982年(創価学会関西吹、秋田吹)でしたが、奇しくも会場はアルカイックホールでした。過去の金賞は尼崎市吹と創価学会関西吹のみと関西代表には相性が良いのかもしれません。これまで金賞1回、銀賞7回、銅賞2回を受賞しています。 | |
9 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団(指揮/福本信太郎) ※8年連続22回目 |
5/ファンタジア(高昌帥) | |
「ファンタジア」はアメリカ・テキサス州にあるベイラー大学ウィンドアンサンブルによる委嘱作品で、全国大会初演です。リベルテはほぼ毎年のように新曲に挑戦されており、自由曲のレパートリー拡大にもつながってきています。実力のあるバンドだからこそ出来る試みではありますが、吹奏楽界への貢献度は非常に高いと感じます。今回の一般バンドの中では創価学会関西と並び最多金賞受賞を誇ります。これまで金賞17回、銀賞4回を受賞しています。 | |
10 | 東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団(指揮/中村睦郎) ※2年連続13回目 |
4/交響詩「ローマの祭」より (O.レスピーギ/中村睦郎) | |
昨年は初の銀賞に終わり、「出れば金賞」記録が途絶えてしまいました。「ローマの祭」は自由曲として全国大会で最多登場数を誇る人気曲です。創価グロリアとしては2009年以来9年ぶり3回目の選曲です。初回2006年のときは全国出場を逃しましたが、2009年は全国金賞を受賞しています。また、全国大会において創価グロリアが課題曲でマーチを演奏するのは2003年(ベストフレンド)以来15年ぶりとなります。これまで金賞11回、銀賞1回を受賞しています。 | |
11 | 北海道 北見地区 北見吹奏楽団(指揮/松田彰光) ※4年ぶり7回目 |
4/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶〜(福島弘和) | |
「ラッキードラゴン」は春日部共栄高による委嘱作品。ビキニ環礁で行われた水爆実験により被曝してしまった第五福竜丸の物語を描いた作品で、2009年に春日部共栄が全国大会初演した後、多くの団体が取り上げるようになりました。福島作品の自由曲レパートリーの中では最も演奏されている作品です。これまで銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |
12 | 東北 宮城県 泉シンフォニックウィンドオーケストラ(指揮/荒井富雄) ※2年連続8回目 |
4/吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) | |
「吹奏楽のための協奏曲」は大阪音楽大学創立100周年記念の委嘱作品として2016年3月に初演されました。全5楽章から成り、ノーカットで演奏すると30分近くかかる大曲です。高昌帥らしく朝鮮半島のリズム「チャンダン(長短)」が取り入れられるなど変化に富んだ作品です。コンクールでは2016年に春日部共栄高、創価学会関西吹が取り上げて以降、昨年、今年と多くのバンドが取り上げるようになっています。これまで銀賞5回、銅賞2回を受賞しています。 | |
13 | 関西 滋賀県 大津シンフォニックバンド(指揮/森島洋一) ※4年連続17回目 |
4/ドデカフォニック・ファンファーレ(酒井格) | |
職場一般統合後では初のトリではないでしょうか? 自由曲はOSBによる委嘱作品であり、ドデカフォニックとは「十二音技法」のことで、1オクターブの12音全ての音を重複することなく作曲することです。トランペット・コルネットセクションに高い技術を要する作品のようですが、トランペットパートには定評のあるOSBには期待が高まりますね。これまで金賞12回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |