第66回全日本吹奏楽コンクール 平成30年10月21日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・前半の部 |
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1 | 東関東 茨城県 常総学院高等学校(指揮/本図智夫) ※3年連続20回目 |
1/交響詩「ドンファン」 作品20(R.シュトラウス/本図智夫) | |
出場を20回目の大台に乗せました。同校としては初の朝イチ出演ですね。ドン・ファンは2000年以来2回目の選曲となりました。東関東御三家と呼ばれる実力のあるバンドですが、会場が名古屋に固定化されてから金賞を逃しています。朝イチは大変だと思いますが、個人的にも好きなバンドの一つですので頑張っていただきたいです。これまで金賞14回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 東北 宮城県 聖ウルスラ学院英智高等学校(指揮/及川博暁) ※2年ぶり4回目 |
5/夏の散乱 ー現(うつつ)よ 明るい私の塋(はか)よー 宗左近 (三善晃/遠藤正樹) | |
三善晃の「交響四部作」〜『夏の散乱(95年)』、『谺つり星(96年)』、『霧の果実(97年)』、『焉歌・波摘み(98年)』の1作目にあたり、新星日本交響楽団の委嘱作品です。太平洋戦争を題材にした作品であり、広島・長崎の原爆の日を19458689を音列に読み替えた5音旋法(CDFGCACD)が用いられているそうです。初めて聞く作品なので非常に楽しみです。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 四国 愛媛県 愛媛県立伊予高等学校(指揮/長谷川公彦) ※5年連続25回目 |
3/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」より(M.ラヴェル/仲田守) | |
自由曲として圧倒的な人気の「ダフニスとクロエ」ですが、20回以上の全国大会出場を誇る伊予高にとっては初の選曲なのは意外でした。2014年以降は銅賞が続いていますが、意欲的な選曲が光ります。四国代表の金賞は過去に伊予高(91年)、土佐女子高(98年)の2団体しかありません。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞20回を受賞しています。 | |
4 | 北海道 北見地区 北海道遠軽高等学校(指揮/高橋利明) ※12年ぶり9回目 |
4/吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) | |
2012年から連続代表だった日大札幌高の7年連続出場を阻止し、12年ぶりの出場です。「吹奏楽のための協奏曲」は大阪音楽大学創立100周年記念の委嘱作品として2016年3月に初演されました。コンクールでは2016年に春日部共栄高、創価学会関西吹が取り上げて以降、昨年、今年と多くのバンドが取り上げるようになっています。昨年の全国大会は4団体、今年も遠軽を含む3団体が披露します。これまで銀賞6回、銅賞2回を受賞しています。 | |
5 | 西関東 埼玉県 春日部共栄高等学校(指揮/織戸祥子) ※7年連続14回目 |
5/交響的狂詩曲(福島弘和) | |
西関東大会では埼玉3強の一つとして危なげなく連続代表を射止めています。「交響的狂詩曲」は2017年の東海大高輪台の委嘱作品で、昨年コンクールに初登場した作品ですね。全国大会での金賞は2010年を最後に遠ざかっていますので、激戦支部の代表として久々の金賞を期待したいところです。これまで金賞5回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東京 東京都 八王子学園八王子高等学校(指揮/高梨晃) ※2年連続6回目 |
3/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ(高昌帥) | |
初めての連続代表となりました。マインドスケープはA-Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラ委嘱作品で、全国大会には2007年に初登場して以来、今年まで12年連続で登場しています。自由曲としては非常に人気の高い作品になり、今年も成和中・青木中・八王子高の3団体によって演奏されます。これまで銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校(指揮/畠田貴生) ※5年連続13回目 |
4/シンフォニエッタ第3番「響きの森」 (福島弘和) | |
昨年の交響的狂詩曲に続いての福島作品で、今回も委嘱作品です。福島氏のシンフォニエッタの3作目ということで、全国大会初演となります。昨年は5年ぶりの金賞受賞でしたが、久々の連続金賞となるでしょうか?これまで金賞8回、銀賞4回を受賞しています。 | |
8 | 関西 大阪府 大阪桐蔭高等学校(指揮/梅田隆司) ※6年連続11回目 |
4/交響詩「魔法使いの弟子」(P.デュカス/梅田隆司) | |
今年、野球部が夏の甲子園で優勝し日本中を沸かせました。野球部に続いて吹奏楽部も金賞と行きたいところでしょう。「魔法使いの弟子」という選曲には管理人も心揺れました。全国大会では2006年(長野柳町中)以来12年ぶり、高校部門においては1982年(出雲高)以来36年ぶりの登場です。ただ、指揮の梅田先生にとっては、大阪生野中(1995)、城陽中(2000)に続いて3回目の全国大会での演奏になります。これまで金賞4回、銀賞6回を受賞しています。 | |
9 | 関西 大阪府 大阪府立淀川工科高等学校(指揮/丸谷明夫) ※8年連続39回目 |
4/大阪俗謡による幻想曲(大栗裕) | |
1995年以降の出場は全て金賞というスーパー高校バンド。指揮者は全日本吹奏楽連盟の理事長でもあります。2005年以降は「ダフニスとクロエ」と「大阪俗謡」を交互にローテーション選曲でしたが、2016・2017年とダフニスを2年連続で選曲した後、また俗謡に戻りました。大栗裕の生誕100年にあたる今年、10回目の大阪俗謡を選曲しました。過去9回は全て金賞を受賞しています。これまで金賞30回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
10 | 北陸 福井県 福井県立武生商業高等学校(指揮/植田薫) ※6年連続6回目 |
5/「ウエストサイド・ストーリー」より シンフォニック・ダンス(L.バーンスタイン/P.ラヴェンダー) | |
初出場から6年連続出場。毎年意欲的な選曲で注目していますが、今年はなんとバーンスタインのウエストサイド!驚きました。今年はバーンスタインの生誕100年にあたります。ウエストサイドは2008年(天王寺川中)以来10年ぶりの登場、高校部門では初登場です。全国大会では今回を含めて3回しか登場していません。毎回会場を沸かせるような楽しい演奏をするバンドなので今回も楽しみです。これまで銀賞1回、銅賞4回を受賞しています。 | |
11 | 西関東 埼玉県 埼玉県立伊奈学園総合高等学校(指揮/宇畑知樹) ※8年連続20回目 |
2/パッサカリアとフーガ ハ短調(J.S.バッハ/森田一浩) | |
出場数を20回の大台に乗せました。オルガン曲から管弦楽作品、ピアノ曲にミュージカル作品と毎年毎年多岐にわたった選曲は毎年楽しませてくれますね。バッハが1710年頃に作曲したと推定されるオルガン曲の一つ。20回にわたって8小節の変奏を繰り返す曲です。今年も森田氏編曲とのカップリングによる選曲で全国大会初演となります。これまで金賞15回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 東海 愛知県 光ヶ丘女子高等学校(指揮/日野謙太郎) ※8年連続17回目 |
5/パッサカリアとフーガ ハ短調(J.S.バッハ/O.レスピーギ、仲田守) | |
毎年新しい作品を取り上げる姿勢は実に素晴らしいと思います。昨年の「前奏曲とフーガ」に続いてのバッハ作品。奇しくも一つ前の伊奈学園と同じ自由曲になりました。バッハが1710年頃に作曲したと推定されるオルガン曲の一つ。20回にわたって8小節の変奏を繰り返す曲です。2012年を最後に金賞から遠ざかっています。これまで金賞2回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
13 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校(指揮/中川重則) ※5年連続16回目 |
2/ワイルド・グース(R.ジョージ) | |
「野生のガン」という題名のこの作品は、ローンスターウインドオーケストラの委嘱です。1600前のケルト民族と大自然の様子、彼らを取り巻く神や精霊の様子が描かれています。2017年、ミッドウエストクリニック・ファイナルコンサートに出演が決まった広島ウインドオーケストラのために、作曲家本人が申し出て改訂されました。これまで金賞4回、銀賞5回、銅賞6回を受賞しています。 | |
14 | 東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校(指揮/伊藤宏樹) ※6年連続41回目 |
4/吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」 より(J.マッキー) | |
「ワイン・ダーク・シー」はテキサス大学バンド創立100周年記念の委嘱作品で、2014年5月、テキサス大学ウインドアンサンブルの世界一周ツアー<日本公演>によって披露されました。全3楽章で構成され、演奏時間は30分を要する作品です これまで金賞16回、銀賞22回、銅賞1回を受賞しています。 | |
15 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校(指揮/米田真一) ※5年連続10回目 |
4/ パラフレーズ・パァ 《スタティック・エ・エクスタティック》 アヴェック・アン・プロローグ・エ・レピローグ (天野正道) | |
出場を2桁に乗せました。自由曲は川崎市立東橘中学校による委嘱作品で『パラフレーズ・パァ「スタティック・エ・エクスタティック」アヴェック・レピローグ』という曲名でしたが、2016年に土気シビックWOが新たにレコーディングする際、「プロローグ」が追加されました。2012年の初金賞以来、3出休を挟んで5回連続金賞受賞中。6回連続金賞といけるでしょうか?これまで金賞5回、銅賞4回を受賞しています。 | |