第66回全日本吹奏楽コンクール
    平成30年10月20日(土)/名古屋国際会議場センチュリーホール

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    中学・後半の部

    1四国 愛媛県 松山市立西中学校(指揮/坪田美知子) ※12年ぶり2回目

    2/宇宙の音楽(P.スパーク)

    12年ぶりの復活です。指揮者の坪田先生は鴨川中を指導されて2011〜2013年に全国出場経験があり、2013年の出場は「宇宙の音楽」でした。「宇宙の音楽」は1992年、ヨークシャー・ビルディング協会バンドの委嘱作品で元々はブラスバンドのための作品です。2005年に作曲者本人の手により吹奏楽に改訂され大阪市音楽団が世界初演を行いました。曲は副題のついた7つの部分で構成され切れ目無しに演奏され、20分近くかかる大曲です。中学部門ではこの作品での金賞はまだ出ていません。これまで銀賞1回を受賞しています。


    2北海道 札幌地区 札幌市立清田中学校(指揮/多米恵理子) ※2年連続4回目

    4/ミュージカル「レ・ミゼラブル」より(C.M.シェーンベルグ/森田一浩)

    9月の北海道胆振東部地震において学校のある清田区も大きな被害を受けたようですが、無事に全国のステージを迎えることができて良かったです。さて、自由曲は有名なミュージカル作品です。2013年に伊奈学園と春日部共栄が全国大会で披露した翌年、全国各地でたくさん演奏されるようになりました。中学部門では初登場です。これまで銀賞3回を受賞しています。

    3東京 東京都 羽村市立羽村第一中学校(指揮/玉寄勝治) ※4年連続11回目

    4/ルイ・ブージョワーの賛歌による変奏曲(C.T.スミス)

    米海軍バンドとその指揮者ジョン・R・ブージョワー隊長委嘱作品です。礼拝の際に栄唱としてよく用いられる「詩編旧100番」を基に作曲されています。難曲・大曲揃いのスミス作品の中で自由曲として最も演奏されている作品です。全国大会の中学部門では過去に2014年(三国中)、2015年(上磯中)の2校しか演奏されていません。3年ぶり登場の今年は羽村一中と芳野中の2校が演奏します。これまで金賞6回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。

    4東関東 千葉県 松戸市立小金中学校(指揮/上村二三子) ※3年連続3回目

    4/吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」(J.マッキー)

    「ワイン・ダーク・シー」はテキサス大学バンド創立100周年記念の委嘱作品で、2014年5月、テキサス大学ウインドアンサンブルの世界一周ツアー<日本公演>によって披露されました。全3楽章で構成され、演奏時間は30分を要する作品です。中学生にとってはかなりの難曲だと思いますが、超激戦の東関東支部を勝ち抜いてきたあたり期待が膨らみます。これまで金賞1回、銀賞1回を受賞しています。

    5東関東 千葉県 松戸市立第四中学校(指揮/須藤卓眞) ※3年連続9回目

    2/ミラージュV(真島俊夫)

    ジャズ・イディオムをシンフォニックに表現する真島氏の「ミラージュ」シリーズの5作目であり最終作です。「V」は「サンク」と読みます。真岡ウインドオーケストラ(栃木県)による2014年の委嘱作品であり、今年2018年3月、「響宴」で真島俊夫氏の遺作として演奏されました。過去8回は全て金賞という驚異の成績を残しています。今年も連続金賞受賞を更新できるでしょうか?

    6中国 島根県 出雲市立第一中学校(指揮/段真大) ※5年連続46回目

    3/3つの交響的素描「海」より 風と海との対話(C.ドビュッシー/佐藤正人)

    中学部門最多出場の名門バンド。「海」は今年没後100年を迎えたドビュッシーの代表作です。80年代90年代に自由曲として数多く演奏された定番作品ですが、ここ数年は全国大会でもあまり聞かなくなりました。今年は出雲第一中と神奈川大学の超名門バンドが揃って演奏するのも何かの縁でしょうか? 同校は88年、93年に続いて25年ぶり3回目の選曲です。これまで金賞22回、銀賞11回、銅賞2回を受賞しています。

    7北陸 富山県 高岡市立芳野中学校(指揮/大門尚) ※2年連続7回目

    4/ルイ・ブージョワーの讃歌による変奏曲(C.T.スミス)

    連続出場ですが、昨年から指揮者が変わりました。大門先生は赴任1年目で全国出場ですね。「ルイ・ブージョワー〜」はアメリカ海軍バンドとその指揮者であるジョン・R・ブージョワー隊長委嘱作品です。1984年6月14日に同バンドにより初演されました。この作品は、礼拝の際に栄唱としてよく用いられる「詩編旧100番」を基に作曲されています。ここ数年、中学バンドが普通にスミス作品を取り上げるようになり感心するばかりです。これまで金賞2回、銀賞2回、銅賞2回を受賞しています。

    8関西 大阪府 豊中市立第十一中学校(指揮/橋本裕行) ※4年連続7回目

    2/トリトン・デュアリティ(長生淳)

    4年連続「長生作品」での出場です。自由曲「トリトン・デュアリティ」は、東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作の『トリトン』全3楽章から、2楽章の一部と1楽章の大部分に、若干の新しい部分を加えて序奏とアレグロ的な形に再構成された作品です。出場7回のうち3回目以降は全て長生作品です。まさに同バンドにとっては十八番なのでしょうね。これまで金賞2回、銀賞4回を受賞しています。

    9東海 愛知県 日進市立日進西中学校(指揮/大竹礼子) ※4年連続4回目

    1/歌劇「イーゴリ公」より ポロヴェッツ人の踊り(A.ボロディン/大竹礼子)

    大竹先生は2016年には日進中を指揮して全国大会金賞経験があります。昨年から日進西中にいらっしゃいましたが、昨年はB部門の指揮をされており、今年A部門の指揮者となりました。中学部門での「イーゴリ公」は2007年以来11年ぶりの登場です。金賞に至っては1993年(平岡中)を最後に出ていません。これまで金賞2回、銀賞1回を受賞しています。

    10九州 福岡県 福岡市立姪浜中学校(指揮/宮本昇) ※4年連続4回目

    4/ パラフレーズ・パァ 《スタティック・エ・エクスタティック》 アヴェック・アン・プロローグ・エ・レピローグ (天野正道)

    自由曲は元々、川崎市立東橘中学校吹奏楽部委嘱作品で『パラフレーズ・パァ「スタティック・エ・エクスタティック」アヴェック・レピローグ』という曲名でしたが、2016年に土気シビックWOが新たにレコーディングする際、「プロローグ」が追加されました。昨年、市立柏高校が全国大会初演を行いましたが、今年は各支部大会で6団体が演奏し、そのうち3団体(酒井根中、姪浜中、玉名女子高)が全国出場を果たしました。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。

    11西関東 埼玉県 川口市立神根中学校(指揮/星野清悟) ※4年ぶり2回目

    4/三つのジャポニスム(真島俊夫)

    4年前に全国初出場のときも「三つのジャポニスム」でしたね。4年ぶりに同じ選曲で見事復活を果たしました。この作品は東京佼成ウインドオーケストラの委嘱作品として2001年に初演されて以降、コンクール自由曲のレパートリーとして人気を博してきました。この作品で中学部門では金賞は出ておりません。これまで銅賞1回を受賞しています。

    12関西 兵庫県 加古川市立中部中学校(指揮/中原淳子) ※3年連続4回目

    2/眠るヴィシュヌの木(樽屋雅徳)

    昨年の「プラネットナイン」に続いての樽屋作品での出場です。「眠るヴィシュヌの木」は、兵庫県滝川第二高等学校の委嘱作品で、昨年、福工大城東高が全国大会初演したこともあり、自由曲としても広まりを見せてきました。指揮の中原先生は前任の浜の宮中と合わせて10回目の全国大会出場となりました。これまで銀賞3回を受賞しています。

    13四国 徳島県 徳島市国府中学校(指揮/福田久博) ※3年ぶり7回目

    1/歌劇「エレクトラ」より(R.シュトラウス/高木登古)

    指揮の福田先生は昨年まで南部中を指導されており、今年、国府中に赴任1年目で全国出場を射止めました。「エレクトラ」はギリシャ神話を基にし、1906年から1908年にかけて作曲されたオペラ作品。中学部門では初登場です。四国代表は2009年の国府中を最後に金賞が出ていません。今年は代表が3枠に増えましたし、そろそろ金賞が欲しいですね。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞4回を受賞しています。

    14東北 岩手県 北上市立上野中学校(指揮/柿沢香織) ※2年ぶり3回目

    3/吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」より(J.マッキー)

    昨年は支部大会金賞で終わり連続代表を逃しました。今年は雪辱を果たしての代表返り咲きです。「ワイン・ダーク・シー」はテキサス大学バンド創立100周年記念の委嘱作品で、2014年5月、テキサス大学ウインドアンサンブルの世界一周ツアー<日本公演>によって披露されました。全3楽章で構成され、演奏時間は30分を要する作品です。これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    15九州 鹿児島県 鹿児島市立桜丘中学校(指揮/坂下武巳) ※2年連続3回目

    4/交響曲第1番「アークエンジェルズ」より(F.チェザリーニ)

    チェザリーニの初の交響曲作品。4つの各楽章には大天使(アークエンジェルズ)の名前「1.ガブリエル、2.ラファエル、3.ミカエル、4.ウリエル」が表題としてついています。2016年にタッド・ウィンドシンフォニーによって日本初演されました。昨年、八王子高によって全国大会初演されたばかりで、今回は中学部門で初登場です。これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。


    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。


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