第67回全日本吹奏楽コンクール
    令和元年10月27日(日)/リンクステーションホール青森

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    職場一般・前半の部

    1九州 福岡県 西区市民吹奏楽団(指揮/松井裕子) ※3年連続3回目

    3/歌劇「アンドレア・シェニエ」より(U.ジョルダーノ/宍倉晃)

    初出場から連続出場。「アンドレア・シェニエ」は、18世紀、革命前後のフランスを舞台に、実在の詩人シェニエの半生を描いた全4幕からなるオペラ作品です。2015年に埼玉栄高によって全国大会初演されました。職場一般部門では初登場になります。松井氏は前日の福岡工業大学に続いて2日連続での指揮ですね。これまで金賞1回、銀賞1回を受賞しています。


    2東関東 神奈川県 Pastorale Symphonic Band(指揮/津堅直弘) ※3年ぶり3回目

    5/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より(高昌帥)

    過去2回の出場時の指揮者は佐川聖二氏、瀬尾宗利氏。今回はNHK交響楽団の元主席トランペット奏者であった津堅直弘氏です。3回とも指揮者が異なるのも珍しいですね。陽が昇るとき」は「1.衝動、2.情緒、3.祈り、4.陽光」の全4楽章から成り、元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたものです。自由曲としては2012年から連続して全国大会で演奏されています。これまで金賞1回、銀賞1回を受賞しています。

    3四国 香川県 高松市民吹奏楽団(指揮/金川公久) ※3年連続9回目

    1/ラッキードラゴン 〜第五福竜丸の記憶〜(福島弘和)

    「ラッキードラゴン」はアメリカによるビキニ環礁で水爆実験を行った際に、たまたま、マグロ漁でそこに居合わせ、被爆してしまった第五福竜丸を題材に描いた作品です。2009年の春日部共栄の初演以来、毎年コンスタントに演奏され全国大会にも登場している作品です。四国代表の全国金賞は1989年の鏡野吹のみです。これまで銀賞1回、銅賞7回を受賞しています。

    4北海道 札幌地区 札幌ブラスバンド(指揮/米田浩哉) ※3年連続4回目

    3/ドラゴンの年(P.スパーク)

    「ドラゴンの年」は、英国のブラスバンド、コーリー・バンドの創立100周年記念委嘱作品で、84年3月に初演され、翌85年に作曲者自身による吹奏楽編曲版が発表されました。全国大会では過去に90年(北教大函館校)、95年(習志野WO)13年(名取交響吹)の3団体しか演奏されておらず、今回で6年ぶり4団体目の登場となります。これまで銅賞3回を受賞しています。

    5東海 静岡県 浜松交響吹奏楽団(指揮/浅田享) ※2年ぶり17回目

    2/リグ・ヴェーダ 〜天地創造への賛歌(清水大輔)

    昨年、支部大会金賞ながらも連続代表を逃しましたが、見事雪辱を果たしての返り咲きです。「リグ・ヴェーダ」とは古代詩人が自然現象を神格化し,その諸神に対して捧げた宗教的賛歌という意味のようです。浜松交響吹の委嘱作品で今年6月に同楽団の第46回定期演奏会にて初演されました。全国大会初演となります。これまで金賞10回、銀賞5回、銅賞1回を受賞しています。

    6関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団(指揮/渡辺秀之) ※2年連続12回目

    1/歌劇「イーゴリ公」より ポロヴェッツ人の踊り (A.ボロディン/M.ハインズレー)

    「イーゴリ公」は職場一般部門では97年のNTT中国(当時は職場の部)以来22年ぶりの登場です。同作品はここ最近、日本人による編曲作品がよく演奏されていますが、懐かしいハインズレー版での登場ですね。「イーゴリ公」は指揮者・渡辺氏が全国大会初出場(1982年・宝梅中)を果たした記念の作品でもあります。これまで金賞1回、銀賞8回、銅賞2回を受賞しています。

    7関西 滋賀県 大津シンフォニックバンド(指揮/森島洋一) ※5年連続18回目

    4/ウインドオーケストラのためのナイトフォニー(高昌帥)

    自由曲「ナイトフォニー」は委嘱作品。今年5月の同楽団創立40周年記念第76回定期演奏会にて初演されました。もちろん全国大会初演です。「ナイトフォニー」とは「夜の響き」を意味する造語だそうです。今大会ではナイトフォニーを含む6作品(7団体)が全国大会で演奏されるなど高作品の人気高さがうかがえますね。昨年まで3年連続金賞受賞中、これまで金賞13回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。

    8北陸 石川県 百萬石ウィンドオーケストラ(指揮/仲田守) ※5年連続17回目

    3/「バッハザイツ」より 1.悲歌 2.間奏曲 3.華麗なるアンダンテ、フーガと終曲 (J.シュテルト)

    毎年新曲の発掘をしてくれるバンドですね。バッハの名の通り、バッハのシャコンヌが変容され、時にはジャズ的要素も加わるなど大変変化に富んだ作品です。今年コンクールに初登場し、旭川商業高(支部金)と百萬石WOの2団体が取り上げました。全国大会初演となります。これまで金賞1回、銀賞5回、銅賞10回を受賞しています。

    9西関東 埼玉県 川越奏和奏友会吹奏楽団(指揮/佐藤正人) ※3年連続18回目

    5/交響曲第10番より 第2・4楽章(D.ショスタコーヴィチ/天野正道)

    ショスタコーヴィチが1953年に作曲した10番目の交響曲。当時のソビエトのスターリン体制の終焉を待って発表されたとして、色々な解釈がされた作品と言われています。吹奏楽コンクールでは2016年に初登場し、全国大会での初演は同年のソノーレ・ウインドアンサンブル(福井)で、佐藤氏自身の指揮でもありました。今回は川越奏和での演奏にも期待したいですね。これまで金賞13回、銀賞4回を受賞しています。

    10東北 秋田県 秋田吹奏楽団(指揮/遠藤文成) ※3年ぶり15回目

    1/アスファルト・カクテル(J.マッキー)

    マッキー作品といえばここ数年は「ワインダーク・シー」一色の印象がありますね。「アスファルト」は名取交響吹(2014)、北教大函館(2015)以来、4年ぶりの3団体目です。作者マッキーがニューヨーク滞在中に受けた街の印象から作曲された作品と言われています。東北大会では佐藤正人氏が指揮をされたようですが、全国大会では遠藤氏の指揮となります。これまで金賞4回、銀賞8回、銅賞2回を受賞しています。

    11東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団(指揮/中村睦郎) ※3年連続14回目

    2/ウインドオーケストラのためのマインドスケープ(高昌帥)

    2013年以来6年ぶり2回目のマインドスケープです。同曲はA-Winds奈良アマチュアウィンドオーケストラ委嘱作品。2007年に相模原市民吹が全国大会で初演した後、自由曲の人気作品として広まり、今年で13年連続で全国大会で演奏されています。これまで金賞12回、銀賞1回を受賞しています。

    12東関東 千葉県 光ウィンドオーケストラ(指揮/佐藤博) ※7年連続7回目

    5/クロス・ファイア 〜ノーヴェンバー 22〜 (樽屋雅徳)

    4年連続5回目の樽屋作品。「クロス・ファイア」は、1963年11月22日、当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディがダラス市内をパレード中に銃撃された事件をテーマにした作品です。曲は冒頭から「謎」と「陰謀」と「ケネディの大統領就任」を表現し、賛美歌を奏で再び深い「謎」へ展開するという構成です。全国大会初演となります。これまで銀賞6回を受賞しています。

    13中国 広島県 NTT西日本中国吹奏楽クラブ(指揮/金田康孝) ※6年連続51回目

    2/パガニーニの主題による幻想変奏曲(J.バーンズ)

    出場51回は全部門通じて最多出場。パガニーニのヴァイオリン独奏曲《24の奇想曲》の第24番「主題と変奏」を主題に用いた変奏曲です。アメリカ海兵隊バンドと、その第25代音楽監督であるジョン・R・ブージェワー大佐による委嘱作品で1988年に発表されました。かなり有名な作品ではありましたが、意外にも今回が全国大会初演となります。職場一般が統合されてからまだ金賞受賞は果たしていません。これまで金賞7回、銀賞28回、銅賞6回を受賞しています。




    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。


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