第67回全日本吹奏楽コンクール 令和元年10月27日(日)/リンクステーションホール青森 |
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職場一般・後半の部 |
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1 | 東海 愛知県 Nisshin Wind Orchestra(指揮/清野雅子) ※初出場 |
1/交響詩「ドン・ファン」 (R.シュトラウス/森田一浩) | |
初出場おめでとうございます。指揮の清野氏が指導していた日進中・日進西中のOBOGが母体となって昨年結成されたばかりのバンドです。昨年はコンクール初参加で東海大会に出場し金賞を受賞、2年目に全国出場まで成し遂げてしまいました。ドン・ファンは清野氏が日進中時代に初めて全国金賞を受賞した作品です。 | |
2 | 中国 島根県 出雲吹奏楽団(指揮/小西慶一) ※7年ぶり15回目 |
2/二つの交響的断章(V.ネリベル) | |
支部大会は仲田守氏が指揮をされていたようですが、全国大会は小西氏の指揮となりました。小西氏はかつて出雲第一中で全国大会に5回出場経験があります。一般バンドでの全国は今回が初のようです。「二つの交響的断章」はその曲名のとおり2楽章で構成され、第1楽章の鍵盤打楽器でのオスティナートが印象的な楽曲で、個人的にも大好きな作品です。この作品での全国金賞は1982年の練馬区立田柄中にまで遡ります。これまで金賞4回、銀賞5回、銅賞5回を受賞しています。 | |
3 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団(指揮/福本信太郎) ※9年連続23回目 |
5/ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール 〜愛と祈りの歌〜(松下倫士) | |
後半部門唯一の課題曲5です。自由曲は2018年の大阪の精華高等学校吹奏楽部・第10回定期演奏会記念委嘱作品として初演され、同年の管楽合奏コンテスト全国大会でも演奏されました。全日本においては今回が初演で、松下作品としても全国大会初登場となります。リベルテは昨年まで3年連続で金賞受賞中、これまで金賞18回、銀賞4回を受賞しています。 | |
4 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米(指揮/冨田篤) ※5年連続46回目 |
4/バレエ音楽「三角帽子」より(M.ファリャ/榛葉光治) | |
後半部門唯一の課題曲4です。自由曲はスペイン・アンダルシアの民話を題材とした短編小説「三角帽子」を元にしたバレエ音楽(1919年初演)で、コンクールの自由曲としては70年代〜80年代に大流行しました。ブリヂストンにとっては1991年以来28年ぶり2回目の選曲です。昨年まで6年連続で金賞受賞しており、しかも金賞34回は全部門通じて最多受賞、今年最多受賞数を35に更新できるでしょうか?これまで金賞34回、銀賞7回を受賞しています。 | |
5 | 東関東 神奈川県 グラールウインドオーケストラ(指揮/佐川聖二) ※5年ぶり10回目 |
3/ボレアス〜北風の神の神話(福島弘和) | |
出場回数を2桁に乗せました。5年ぶりの出場とは意外ですね。ボレアスとはギリシア神話の風の神アネモイの1つ、北風の神のこと。この作品はグラールの委嘱作品で今年6月同バンドの定期演奏会にて初演されたばかりの作品です。課題曲も福島作品ということで12分間の福島ワールドが楽しみです。これまで金賞2回、銀賞7回を受賞しています。 | |
6 | 北海道 函館地区 上磯吹奏楽団(指揮/澤邊諒) ※2年ぶり7回目 |
2/バレエ音楽「アパラチアの春」より (A.コープランド/森田一浩) | |
「アパラチアの春」は、「ロデオ」「ビリー・ザ・キッド」と並ぶアーロン・コープランドの三大バレエの一つで、1944年に初演されました。8楽章から成る管弦楽用組曲が有名で、特に第7楽章は「シンプル・ギフト」として良く知られています。自由曲として登場したのは1992年(野庭高)、1998年(東大和第三中)の2団体のみ、今年は21年ぶりの登場となりました。これまで銅賞6回を受賞しています。 | |
7 | 九州 福岡県 春日市民吹奏楽団(指揮/八尋清繁) ※6年連続10回目 |
2/アダージョ・スウォヴァイアンスキェ・ドゥルゥギェ(天野正道) | |
「アダージョ・スウォヴィアンスキェ」は「スラブ風アダージョ」という意味で、もとはグラールウィンドオーケストラによる委嘱作品だったものを文教大学が取り上げる際に改訂された「II(ドゥルゥギェ)」が付与されました。これまでの登場は2010年(文教大学)、2016年(明浄学院高)の2団体のみで、3年ぶり3団体目になります。これまで銀賞7回、銅賞2回を受賞しています。 | |
8 | 東北 秋田県 大曲吹奏楽団(指揮/小塚類) ※6年連続21回目 |
3/バレエ音楽「シバの女王ベルキス」より (O.レスピーギ/田村裕三) | |
「ベルキス」は1988年に東北学院大学によって全国大会初演され、その後爆発的に人気が高まりました。自由曲におけるレスピーギ作品では「ローマの祭り」に次いで演奏回数の多い作品です。編曲者としては淀彰版、小長谷宗一版、木村吉宏版など多くの版がありますが、田村版は初となりますね。これまで金賞7回、銀賞12回、銅賞1回を受賞しています。 | |
9 | 四国 愛媛県 藤原大征とゆかいな音楽仲間たち(指揮/藤原大征) ※6年連続7回目 |
1/トリトン・デュアリティ(長生淳) | |
自由曲「トリトン・デュアリティ」は、東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作の『トリトン』全3楽章から、2楽章の一部と1楽章の大部分に、若干の新しい部分を加えて序奏とアレグロ的な形に再構成された作品となります。四国代表の全国金賞は1989年の鏡野吹のみです。これまで銀賞1回、銅賞5回を受賞しています。 | |
10 | 東北 宮城県 名取交響吹奏楽団(指揮/奥村伸樹) ※8年連続24回目 |
2/タイム・フォー・アウトレイジ!(M.ピュッツ) | |
2014年ルクセンブルグ軍楽隊の委嘱作品で3楽章で構成されています。世界中で起こっている危機的な事象に対する怒りを表現したメッセージ性の高い作品です。昨年、この作品のブラスバンド編曲版がヨーロピアン・ブラスバンド・チャンピオンシップの課題曲に採用されるなど注目の作品です。もちろん全国大会初演、楽しみですね。指揮者の奥村氏は今年初めて吹奏楽コンクールで指揮をしたということですが、コンクール初参加で全国出場を決めてしまいました。これまで金賞8回、銀賞13回、銅賞2回を受賞しています。 | |
11 | 関西 兵庫県 西宮市吹奏楽団(指揮/小谷康夫) ※23年ぶり7回目 |
1/われらをめぐる海 〜レイチェル・カーソンに捧ぐ〜 (阿部勇一) | |
90年代に関西代表の常連であった西宮市吹が実に23年ぶりの復活を果たしました。「われらをめぐる海」は川越奏和奏友会吹奏楽団の創立40周年記念委嘱作品で2018年5月に初演されました。レイチェル・カーソンはアメリカの生物学者であり、自身の著書で『海の三部作:潮風の下で(1941)われらをめぐる海(1951)、海辺(1955)』の2作目が元になった作品です。過去6回の出場は全て金賞、23年ぶりの復活を金賞で飾れるでしょうか? | |
12 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団(指揮/畠田貴生) ※9年連続9回目 |
2/ムジカ・クインクウェ・プレナ(高昌帥) | |
今年で5年連続・高昌帥作品での出場、しかも2年連続での委嘱作品です。「ムジカ・クインクウェ・プレナ」とはラテン語で「5だらけの音楽」という意味で、1曲通して5拍子で構成されている曲だそうです。指揮の畠田氏は今年で全国大会15回出場の長年出場指揮者表彰受賞の年、東海大高輪台高とのW金賞で飾れるでしょうか! これまで金賞6回、銀賞2回を受賞しています。 | |
13 | 北陸 富山県 ムジカグラート氷見(指揮/瀬尾宗利) ※2年ぶり2回目 |
1/交響曲第4番より 第1・3・4楽章(M.アーノルド/瀬尾宗利) | |
アーノルドの4番は指揮者・瀬尾氏による編曲作品で、過去に2006年(文教大・金賞)、2008年(ソールリジェール吹奏楽団・金賞)が演奏しています。11年ぶりの登場です。瀬尾氏にとっては十八番ともいえるアーノルド作品、今年の67回大会の大トリを飾るにふさわしい演奏を期待したいですね。これまで銅賞1回を受賞しています。 | |