第67回全日本吹奏楽コンクール 令和元年10月26日(土)/リンクステーションホール青森 |
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大学の部 |
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1 | 四国 徳島県 四国大学吹奏楽部(指揮/益田郁夫) ※4年連続4回目 |
1/ローザのための楽章(M.キャンプハウス) | |
初出場から4年連続での出場です。大学部門唯一の課題曲1ですね。自由曲には「公民権運動のヒロイン ローザ・パークスに捧ぐ」という副題の通り、アメリカの人種差別撤廃運動・公民権運動の母と言われるローザ・パークスを称えた作品です。曲は3部構成になっており、「ローザの出生から結婚」「バスでの差別との遭遇、戦い」「平和への願い」が連続して演奏されます。2009年(宮之城吹)以来10年ぶりの登場です。これまで銅賞3回を受賞しています。 | |
2 | 東北 福島県 医療創生大学吹奏楽団 (指揮/根本直人) ※2年ぶり3回目 |
3/復興(保科洋) | |
今年4月に「いわき明星大学」より「医療創生大学」に学校名が変更となりました。「復興」はヤマハ吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品であり、2010年1月に同バンドにより初演されました。同年、ヤマハが全国大会初演した後、爆発的に人気を博した作品で、2010年以降連続して全国大会で演奏されています。これまで銅賞2回を受賞しています。 | |
3 | 北陸 富山県 富山大学吹奏楽団(指揮/建部知弘) ※3年連続10回目 |
2/カラフル(井澗昌樹) | |
出場回数を2桁に乗せましたね。自由曲「カラフル」は、兵庫県立伊丹高等学校吹奏楽部の委嘱作品で、同校第90 回定期演奏会において初演されました。2013年の第16回響宴でも披露されました。全国大会での井澗作品は、ドールズ・コレクション(2011)、バイバイ・ヴァイオレット(2012、2013)に続いて6年ぶり3作品目で、カラフルは今回が全国大会初演です。これまで銀賞5回、銅賞4回を受賞しています。 | |
4 | 西関東 埼玉県 文教大学吹奏楽部(指揮/佐川聖二) ※8年連続27回目 |
5/オルレアンの少女(天野正道) | |
シラーの戯曲「オルレアンの少女」を元にした作品。オルレアンとはフランス中部に位置する都市の名前であり、この少女とはフランスの国民的ヒロイン「ジャンヌ=ダルク」のことを言います。委嘱作品となっており全国大会初演となります。昨年まで4年連続で金賞ですが、連続受賞を伸ばせるでしょうか。これまで金賞18回、銀賞8回を受賞しています。 | |
5 | 九州 福岡県 福岡工業大学吹奏楽団(指揮/松井裕子) ※6年連続19回目 |
5/三つの交響的素描「海」より 第3楽章:風と海との対話(C.ドビュッシー/佐藤正人) | |
指揮者が昨年までの柴田氏から松井氏に代わりました。同氏は一般の西区市民吹奏楽団も指揮されていますね。「海」は副題のついた3つの楽章(1.海上の夜明けから真昼まで、2.波の戯れ、3.風と海との対話)から成り、管弦楽編曲の自由曲の演奏回数として「ローマの祭り」「ダフニスとクロエ」「サロメ」に次いで4番目の多さを誇ります。これまで金賞5回、銀賞12回、銅賞1回を受賞しています。 | |
6 | 東京 東京都 東海大学吹奏楽研究会(指揮/福本信太郎) ※9年連続12回目 |
5/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/加養浩幸) | |
「役人」はハンガリーの詩人レンジェルによる「グロテスクなパントマイム」と題された物語のために作曲された音楽です。バレエの内容は「退廃的でエロティックでグロテスクなホラー」と言われており、映画倫理規定でいえば「R-15、R-18」あたりが指定されてもおかしくない作品ともいえます。昨年まで3年連続金賞。これまで金賞6回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
7 | 九州 長崎県 活水女子大学吹奏楽部(指揮/三好直英) ※2年連続2回目 |
2/交響曲第2番「キリストの受難」(F.フェルラン) | |
昨年の初出場からの連続出場です。今年は附属の高校も代表返り咲きとなりました。キリストの受難は3楽章で構成され、巨大編成を要し演奏時間はトータルで40分近くにもなる超大曲。各楽章には<1.誕生〜幼児虐殺〜洗礼><2.三つの誘惑><3.聖堂到着〜最後の晩餐〜逮捕〜判決〜磔刑〜希望>という副題が付いており、まさにキリストの一生を音楽で綴った作品です。これまで銀賞1回を受賞しています。 | |
8 | 東関東 神奈川県 神奈川大学吹奏楽部(指揮/小澤俊朗) ※7年連続47回目 |
5/交響三章より 第3楽章(三善晃/小澤俊朗) | |
交響三章は日本フィルハーモニー交響楽団の邦人作品委嘱シリーズ第4作として作曲された管弦楽曲。題名のとおり3楽章で構成され演奏時間は約30分に及ぶ大曲です。神奈川大学としては 1999年・2007年に続いて12年ぶり3回目の選曲。過去2回とも金賞を受賞しています。1998年以降の出場は全て金賞、現在も6年連続で金賞受賞中です。これまで金賞30回、銀賞9回、銅賞1回を受賞しています。 | |
9 | 東京 東京都 創価大学パイオニア吹奏楽団(指揮/伊藤康英) ※2年連続6回目 |
5/オペラ「ある水筒の物語」によるパラフレーズ(伊藤康英) | |
昨年の「ピース、ピースと鳥たちは歌う」に続く、指揮者自作自演での登場です。「ある水筒の物語」は、今年5月に静岡県で初演されたばかりのオペラで、それを元に作曲者自身が吹奏楽曲として再編した作品です。全国大会初演となります。これまで金賞4回、銀賞1回を受賞しています。 | |
10 | 中国 山口県 山口大学文化会吹奏楽部(指揮/松田和寛) ※4年連続9回目 |
4/楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り(R.シュトラウス/森田一浩) | |
今年、没後70年を迎えたリヒャルト・シュトラウスのサロメ。全国大会では「ローマの祭り」「ダフニスとクロエ」に続く3番目の多さを誇る人気曲ですが。中学・高校では数多く登場しているサロメですが、大学部門では過去に三重大学(1回)と神奈川大学(4回)の2団体しか演奏していません。(※ちなみにこの5回は全て金賞)これまで銀賞4回、銅賞4回を受賞しています。 | |
11 | 関西 京都府 龍谷大学吹奏楽部(指揮/若林義人) ※3年ぶり21回目 |
5/ブリュッセル・レクイエム (B.アッペルモント) | |
2016年から代表枠が1になった関西支部。2017・2018年は近畿大学が代表でしたが、3年連続を阻止しての代表奪還となりました。2016年のブリュッセルを襲った連続爆破テロ事件を題材にした作品ですが、元はブラスバンド作品であり、「罪もなく」「冷酷に」「追悼」「新たな日」の4つの部分からなります。今年は爆発的な人気を博し、全国大会でも11団体(中学7・高校3・大学1)が演奏します。これまで金賞10回、銀賞10回を受賞しています。 | |
12 | 東海 静岡県 静岡大学吹奏楽団(指揮/三田村健) ※6年連続17回目 |
5/交響曲第2番より(長生淳) | |
自由曲は東京の一般バンド「ミュゼ・ダール吹奏楽団」による委嘱作品であり、2017年に初演された作品です。全国大会でもほぼ毎年登場する長生作品ですが、交響曲第2番は今回が全国大会初演となります。銀賞12回、銅賞4回を受賞しています。 | |
13 | 北海道 函館地区 北海道教育大学函館校吹奏楽団(指揮/三笠裕也) ※2年連続25回目 |
3/メトロポリス −The Soundscapes of Tokyo− (河邊一彦) | |
自由曲はその題名のとおり、首都・東京がテーマ。高層ビル群、隅々に張り巡らされた交通網、ストリートを行き交う人々のエネルギー等、「東京の音の風景」を描いた作品です。全国大会初演はもちろんのこと、河邊作品としても全国大会初登場となります。これまで銀賞16回、銅賞8回を受賞しています。 | |