第67回全日本吹奏楽コンクール 令和元年10月20日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・前半の部 |
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1 | 北海道 札幌地区 札幌日本大学高等学校(指揮/木田恵介) ※2年ぶり7回目 |
5/歌劇「エレクトラ」より(R.シュトラウス/高木登古) | |
昨年、初出場からの連続出場を阻まれましたが、見事代表返り咲きです。「エレクトラ」はギリシャ神話を基にし、1906年から1908年にかけて作曲されたオペラ作品。全国大会では3年連続で登場しており、シュトラウス作品の新たなレパートリーとして定着するでしょうか。これまで銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |
2 | 西関東 埼玉県 春日部共栄高等学校(指揮/織戸祥子) ※8年連続15回目 |
5/シンフォニエッタ第3番「響きの森」(福島弘和) | |
「響きの森」は2018年の東海大学高輪台高の委嘱作品で、昨年全国大会で初演された作品です。今年は支部大会で18団体が取り上げ、全国大会でも4団体によって演奏されます。全国大会会場が名古屋固定になってからは金賞から遠ざかっていますが、激戦支部代表としてもそろそろ金賞を期待したいですね。これまで金賞5回、銀賞8回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 北陸 石川県 小松市立高等学校(指揮/安嶋俊晴) ※初出場 |
3/ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント) | |
初出場おめでとうございます。北陸支部大会では超常連で金賞も数多く受賞しているバンドですが、6年連続出場していた武生商業高を押さえて悲願の全国初出場を射止めました。喜びもひとしおでしょう。本大会では11団体(中学7、高校3、大学1)が演奏するブリュッセルで、高校でのトップバッターです。指揮の安嶋先生は百萬石WOで4回、金沢桜丘高で2回の全国出場を経験されております。 | |
4 | 九州 鹿児島県 鹿児島県立松陽高等学校(指揮/立石純也) ※13年ぶり6回目 |
2/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/中村俊哉) | |
精華女子高、福工大付属城東高の強豪バンドを押さえて、見事代表を勝ち取りました。前回出場の翌年に指揮者が交代してからは支部大会金賞受賞するも全国から遠のいておりました。立石先生が2017年に戻られてから2年、見事13年ぶりの全国復活です。これまで金賞2回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。 | |
5 | 四国 愛媛県 愛媛県立伊予高等学校(指揮/長谷川公彦) ※6年連続26回目 |
5/バッハの名による幻想曲とフーガ(M.レーガー/田村文生) | |
コンクールではリストの作品のほうが圧倒的に有名ですが、ドイツの作曲家レーガーによるオルガン曲で、リストのそれより約半世紀ほど遅れて作曲されたものです。今年、田村氏編曲作品として、伊予高・佐世保東翔高(長崎)・専修大学北上高(岩手)の3団体が自由曲として取り上げ、伊予高が全国出場を果たしました。全国大会初演となります。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞21回を受賞しています。 | |
6 | 九州 熊本県 玉名女子高等学校(指揮/米田真一) ※6年連続11回目 |
2/「GR」より シンフォニックセレクション(天野正道) | |
精華女子・福工大城東といった強豪バンドが代表を逃す波乱の九州大会、玉名女子だけがしっかり連続代表を射止めています。GRはオリジナルビデオアニメ作品「ジャイアントロボ」からの楽曲になります。2000年から数年間続いたGRブームが懐かしいですね。玉名女子は2012年以降、3出休を挟んで6回連続して金賞を受賞で直近4年間は全て天野作品。今年も十八番の天野作品ですが、GRは高校部門では初登場です。これまで金賞6回、銅賞4回を受賞しています。 | |
7 | 東関東 千葉県 柏市立柏高等学校(指揮/石田修一) ※8年連続30回目 |
2/黎明のエスキース(阿部勇一) | |
記念すべき30回目の出場ですね。「黎明のエスキース」はOSBの2017年委嘱作品、「エスキース」とはフランス語で「スケッチ・下絵」を意味します。作曲者・阿部氏によれば、日本が明治時代に近代国家の建設を夢見て構想した「計画や設計」、そのために奔走した様々な人々のエネルギーや行為全体を指して 『エスキース』 と称しているようです。これまで金賞17回、銀賞11回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 東北 秋田県 秋田県立秋田南高等学校(指揮/奥山昇) ※4年ぶり30回目 |
5/交響曲1997「天・地・人」(譚盾/天野正道) | |
80年代の高校吹奏楽を牽引した名門バンド。4年ぶりの出場は30回目の記念出場となりました。「交響曲1997天・地・人」は、1997年7月1日の香港返還の式典のために作曲された作品であり、高校部門では2012年(松伏高)以来7年ぶりの登場です。これまで金賞6回、銀賞15回、銅賞8回を受賞しています。 | |
9 | 中国 岡山県 明誠学院高等学校(指揮/稲生健) ※4年連続10回目 |
2/三つの交響的素描「海」より 第3楽章 風と海との対話(C.ドビュッシー/藤田玄播) | |
出場回数を2桁に乗せました。「海」は副題のついた3つの楽章(1.海上の夜明けから真昼まで、2.波の戯れ、3.風と海との対話)から成り、管弦楽編曲の自由曲の演奏回数として「ローマの祭り」「ダフニスとクロエ」「サロメ」に次いで4番目の多さを誇ります。高校部門での「海」は2008年(長野高)以来11年ぶりの登場。これまで金賞1回、銀賞6回、銅賞2回を受賞しています。 | |
10 | 東関東 茨城県 常総学院高等学校(指揮/本図智夫) ※4年連続21回目 |
1/楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り(R.シュトラウス/本図智夫) | |
高校部門唯一の課題曲1です。自由曲は今年没後70年を迎えたリヒャルト・シュトラウスの作品。全国大会での演奏回数でも、「ローマの祭り」「ダフニスとクロエ」に続いて3番目に人気の高い作品です。常総学院にとっては4年ぶり4回目の選曲で、前回2015年は全国出場を逃しています。全国大会会場が普門館から名古屋に移ってからは金賞を受賞しておらず、初の名古屋・金賞に期待したいです。これまで金賞14回、銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |
11 | 東京 東京都 東海大学菅生高等学校(指揮/加島貞夫) ※2年連続7回目 |
5/ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント) | |
昨年、初の全国金賞を受賞したのは記憶に新しいです。同校にとって連続での全国出場は今回が初となります。今年は大流行のブリュッセルで2年連続金賞と行きたいところでしょう。今年はテレビ朝日の「題名のない音楽会」に淀工・精華女子と共にも出演するなど、知名度もぐんとアップしてきたようです。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞2回を受賞しています。 | |
12 | 西関東 埼玉県 埼玉栄高等学校(指揮/奥章) ※7年連続28回目 |
3/歌劇「アドリアーナ・ルクヴルール」より(F.チレア/宍倉晃) | |
イタリアの作曲家チレアの作曲した全4幕からなるオペラで、18世紀初頭に実在したフランス人女優「アドリエンヌ・ルクヴルール」の生涯を描いた作品です。宍倉氏による委嘱アレンジかと思いますが、全国大会初演となります。毎年新しい作品を開拓していく姿勢には頭が下がる思いですね。 これまで金賞19回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
13 | 東京 東京都 東海大学付属高輪台高等学校(指揮/畠田貴生) ※6年連続14回目 |
2/アニマ メア ルーチェ(福島弘和) | |
「交響的狂詩曲」「響きの森」に続いて3年連続での福島氏委嘱作品で全国大会初演です。「アニマ メア ルーチェ」は直訳すると「私の魂は光り輝く」という意味のようですね。目下、福島作品で2年連続金賞受賞中、3年連続に伸ばせるでしょうか注目です。これまで金賞9回、銀賞4回を受賞しています。 | |
14 | 東海 静岡県 浜松聖星高等学校(指揮/土屋史人) ※5年連続7回目 |
2/いにしえの時から(J.ヴァン・デル・ロースト) | |
東海代表の顔として定着した感がありますね。「いにしえの時から」は同校にとっては6年ぶり2回目の選曲。元々2009年のヨーロピアン・ブラス・バンド・チャンピオンシップの課題曲として作曲され、この吹奏楽版は2010年にTADウィンド・シンフォニーによって日本初演されました。演奏時間18分半・グレード6という大曲です。これまで銀賞4回、銅賞2回を受賞しています。 | |
15 | 関西 大阪府 明浄学院高等学校(指揮/小野川昭博) ※6年連続16回目 |
3/トリトン・エムファシス(長生淳) | |
この6年連続出場中、長生作品を5回取り上げています。「トリトン〜」は2015年に続いて4年ぶり2回目。明浄学院にとっては長生作品はまさに鉄板といえるものなのでしょう。東邦音楽大学の学園創立70周年記念委嘱作の『トリトン』全3楽章を文教大学の委嘱より再編された作品です。「エムファシス」とは「強調する」という意味で、原曲「トリトン」をより色濃く再編したものになっています。これまで金賞3回、銀賞10回、銅賞2回を受賞しています。 | |