第67回全日本吹奏楽コンクール 令和元年10月20日(日)/名古屋国際会議場センチュリーホール |
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高校・後半の部 |
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1 | 九州 長崎県 活水高等学校(指揮/藤重佳久) ※4年ぶり2回目 |
2/吹奏楽のための協奏曲(高昌帥) | |
衝撃の初出場から4年ぶりの代表返り咲きです。九州大会では朝一番の演奏ながら見事代表を射止めました。「吹奏楽のための協奏曲」は全5楽章からなり、全曲演奏すると30分近くを要する作品です。大阪音楽大学創立100周年記念の委嘱作品です。2016年に春日部共栄高、創価学会関西吹が全国大会で演奏して以来、自由曲として広く選曲されています。これまで銅賞1回を受賞しています。 | |
2 | 関西 大阪府 大阪府立淀川工科高等学校(指揮/丸谷明夫) ※9年連続40回目 |
2/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」第2組曲より 夜明け、全員の踊り(M.ラヴェル/立田浩介) | |
1995年以降の出場は全て金賞というスーパー高校バンド。指揮者は全日本吹奏楽連盟の理事長でもあります。自由曲は「ダフニスとクロエ」と「大阪俗謡」の2曲ローテーションですが、今年は2年ぶり10回目のダフニスです。もちろん過去9回は全て金賞。これまで金賞31銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。 | |
3 | 中国 島根県 出雲北陵高等学校(指揮/原田実) ※5年連続13回目 |
5/バレエ音楽「ガイーヌ」第1組曲より(A.ハチャトゥリャン/鈴木英史) | |
ガイーヌは自由曲としても非常に人気の高い作品です。名古屋での全国大会では過去に2回しか登場しておらず、2005・2010年の東海大第四高だけです、今回9年ぶりの登場ですが、第1組曲からどの曲を演奏するのか楽しみですが、ラストは「レスギンカ」でしょう。これまで金賞2回、銀賞4回、銅賞6回を受賞しています。 | |
4 | 北陸 富山県 富山県立富山商業高等学校(指揮/小西衛) ※8年ぶり31回目 |
2/復興(保科洋) | |
古豪バンド8年ぶりの全国復活ですね。小西先生は2018年から指導されており、赴任2年目で全国復活を果たしました。「復興」はヤマハ吹奏楽団創立50周年記念委嘱作品であり、2010年1月に同バンドにより初演されました。同年、ヤマハが全国大会初演した後、爆発的に人気を博した作品で、2010年以降連続して全国大会で演奏されています。これまで金賞7回、銀賞11回、銅賞3回を受賞しています。 | |
5 | 東北 宮城県 聖ウルスラ学院英智高等学校(指揮/及川博暁) ※2年連続5回目 |
5/交響的変容(三善晃/遠藤正樹) | |
毎回個性的な選曲で非常に楽しみなバンドです。交響的変容は三善氏が25歳の時に発表された作品ですが、2年後に「交響三章」が発表されたために、日の目を見ないままになっていたとも言われています。管理人も初めて聞く作品なので、非常に楽しみです。全国大会では初演となります。これまで銀賞2回、銅賞2回を受賞しています。 | |
6 | 東海 愛知県 光ヶ丘女子高等学校(指揮/日野謙太郎) ※9年連続18回目 |
5/インヴォカシオン 〜「エル・プエルト」を元にして〜(L.S.アラルコン) | |
毎年、新曲の開拓・挑戦する姿勢については素晴らしいと思います。他団体の二番煎じではない光ヶ丘女子独自の世界観を楽しみにしています。スペイン語の「Invocacion」には「祈り」や「悪魔を呼び出す呪文」などの意味があるそうですが、副題の「エル・プエルト」とは港のこと。アルベニスの「イベリア組曲の『港』」を変容した作品です。これまで金賞2回、銀賞13回、銅賞2回を受賞しています。 | |
7 | 東海 愛知県 愛知工業大学名電高等学校(指揮/伊藤宏樹) ※7年連続42回目 |
2/ブリュッセル・レクイエム(B.アッペルモント) | |
42回出場は高校部門最多出場です。名古屋国際会議場は同校の定期演奏会の会場でもあり、まさにホームでの開催ですね。ブリュッセルは今回11団体が全国大会で演奏し、高校では名電を含む3団体が演奏します。2014年の金賞を最後に銀賞が続いていますが、そろそろ金賞返り咲きを期待したいところです。これまで金賞16回、銀賞23回、銅賞1回を受賞しています。 | |
8 | 北海道 札幌地区 東海大学付属札幌高等学校(指揮/井田重芳) ※8年連続37回目 |
2/シンフォニエッタ第3番「響きの森」(福島 弘和) | |
福島氏の3作目のシンフォニエッタ作品。「響きの森」は2018年の東海大高輪台高の委嘱作品で、昨年全国大会で初演されました。今年は支部大会で18団体が取り上げ、全国大会でも4団体(酒井根中、清田中、春日部共栄高、東海大札幌高)によって演奏されます。現在7年連続金賞受賞と驚異的な成績を残しています。8年連続に伸ばせるでしょうか? これまで金賞22回、銀賞12回、銅賞2回を受賞しています。 | |
9 | 東関東 千葉県 習志野市立習志野高等学校(指揮/石津谷治法) ※8年連続33回目 |
2/バレエ音楽「火の鳥」より(I.ストラヴィンスキー/R.アールズ) | |
「火の鳥」は「ペトルーシュカ」「春の祭典」と並ぶストラヴィンスキーの3大バレエの一つで1910年にパリで初演されました。自由曲レパートリーとしては80年代〜90年代によく演奏されたお馴染みの作品です。 習志野高は2010年以来9年ぶり2回目の選曲です。高校部門での「火の鳥」金賞は遡ること41年、1978年の富山商業高の1度だけという全国金賞が難しい作品でもあります。これまで金賞23回、銀賞9回を受賞しています。 | |
10 | 関西 大阪府 東海大学付属大阪仰星高等学校(指揮/藤本佳宏) ※初出場 |
3/交響詩「ローマの祭り」より チルチェンセス、主顕祭(O.レスピーギ/佐藤正人) | |
2013年の近畿大学附属高以来の6年ぶりに初出場バンドの登場です。大阪3強の一角である大阪桐蔭高の連続出場を阻止しての初出場を果たしました。関西大会では金賞常連バンドとして歴史が長いのですが、悲願の全国出場を果たしました。後半の部唯一の課題曲3。「ローマの祭」は自由曲として全国大会で最多登場数を誇る人気曲で、1982年から毎年全国大会に登場しています。 | |
11 | 東北 福島県 福島県立磐城高等学校(指揮/橋本葉司) ※7年連続20回目 |
5/管弦楽のための舞踏詩「ラ・ヴァルス」(M.ラヴェル/高木登古) | |
20回目の出場おめでとうございます。自由曲「ラ・ヴァルス」は英語で言えば「ザ・ワルツ」。ラヴェルを代表する作品ではありますが、自由曲としての登場回数は非常に少なく、全国大会でも過去に7回しか登場していませんし、金賞受賞したバンドはありません。これまで金賞6回、銀賞12回、銅賞1回を受賞しています。 | |
12 | 中国 岡山県 岡山学芸館高等学校(指揮/中川重則) ※6年連続17回目 |
2/巨人の肩にのって 〜偉大なる先人たちへのトリビュート〜(P.グラハム) | |
型にはまらない意欲的な選曲が光りますね。元はブラスバンド作品で2009年5月に"ヨーロピアン・ブラスバンド選手権"の選手権部門にてコーリー・バンドが初演されました。作曲家自身によって吹奏楽版に編曲され2011年に発表されました。全3楽章(1.ファンファーレ 2.エレジー 3.ファンタスティック・ブリランテ)で構成されています。昨年まで2年連続金賞。これまで3年連続金賞は果たしていませんが、さて今年は? これまで金賞5回、銀賞5回、銅賞6回を受賞しています。 | |
13 | 四国 香川県 香川県立坂出高等学校(指揮/田所博) ※3年連続5回目 |
2/富士山 〜北斎の版画に触発されて(真島俊夫) | |
「富士山」は相模原市民吹奏楽団の2014年の委嘱作品。「三つのジャポニスム」、「鳳凰が舞う」に続く「日本の旋法と西欧のハーモニーの融合」を追求したシリーズの第三作で、富士山の雄大な姿を見事に表現した作品です。四国代表は2013年以降W銅賞が続いていますが、そろそろステップアップしたいところです。これまで銅賞4回受賞しています。 | |
14 | 西関東 埼玉県 埼玉県立伊奈学園総合高等学校(指揮/宇畑知樹) ※9年連続21回目 |
2/「美女と野獣」より(A.メンケン/森田一浩) | |
2017年の「ノートルダムの鐘」に続くディズニー映画音楽です。ディズニー・オフィシャル・コンピレーションアルバム『ブラバン・ディズニー!〜2019ハイスクール・スタイル〜』のために書き下ろされた新たなアレンジですね。昨年は惜しくも4年連続金賞を逃しましたが、雪辱なるでしょうか。これまで金賞15回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。 | |
15 | 東京 東京都 東京都立片倉高等学校(指揮/馬場正英) ※2年ぶり15回目 |
2/秘儀Z(不死鳥)(西村朗) | |
昨年はまさかの代表落ちで連続出場が途切れましたが、見事に復活を果たしました。「秘儀Z」は西村氏の秘儀シリーズの最新作で、「秘儀V」は2015年の課題曲だったことも記憶に新しいですね。広島ウインドオーケストラの委嘱作品で、全国大会初演となります。これまで金賞5回、銀賞6階、銅賞3回を受賞しています。 | |