第70回全日本吹奏楽コンクール 令和4年10月30日(日)/北九州ソレイユホール |
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職場一般・後半の部 |
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1 | 中国 島根県 出雲吹奏楽団(指揮/仲田守) ※3年ぶり16回目 |
3/晩夏の歌〜夏のおわりが語ること〜(鹿野草平) | |
「晩夏の夏」は仲田守・日野謙太郎(光ヶ丘女子)・楊鴻泰・奥山泰三・松本壮史(おかやま山陽)・岩田俊哉(川崎医療福祉大)(※敬称略)らによる共同委嘱作品だそうです。鹿野草平氏は2010年の課題曲V「吹奏楽のためのスケルツォ第2番《夏》」の作者であり、「晩夏」はこの課題曲のアンサーソングだそうです。全国大会初演となります。これまで金賞4回、銀賞5回、銅賞6回を受賞しています。 | |
2 | 関西 兵庫県 宝塚市吹奏楽団(指揮/渡辺秀之) ※2年連続14回目 |
3/カタリナの神秘の結婚(樽屋雅徳) | |
「カタリナ〜」は宝塚市吹による委嘱作品で、イタリアルネサンス期のパルマ地方を中心に活躍した画家コレッジョの作品『聖カタリナの神秘の結婚と聖セバスティアヌス』をモチーフに作曲されました。宝塚市吹は2007年にこの作品でコンクール参加しましたが、惜しくも関西大会金賞に終わりました。15年ぶりの再演で見事全国大会を決め、今回が全国大会初演となります。全国金賞は2005年に1回のみというのも意外な印象ですが、そろそろ金賞が欲しいところです。これまで金賞1回、銀賞10回、銅賞2回を受賞しています。 | |
3 | 西関東 埼玉県 川口市・アンサンブルリベルテ吹奏楽団(指揮/日景貴文) ※2年連続25回目 |
3/交響曲第1番「悪魔の聖書」より(J.デイヴィッド) | |
金賞20回は一般バンドとしては最多受賞となります。指揮の日景氏は2019年の課題曲「ビスマス・サイケデリアT」の作曲者であり、コンクールでの指揮は今回が初とのことです。「悪魔の聖書」は昨年12月、昭和ウインドシンフォニー第22回定期演奏会にて福本氏の指揮により日本初演されたばかりの作品で、全国大会初演となります。デヴィッド作品がコンクールに登場したのは「過ぎ去りし年の亡霊」(防府西高・中国大会金賞)についで2作品目です。これまで金賞20回、銀賞4回を受賞しています。 | |
4 | 九州 福岡県 ブリヂストン吹奏楽団久留米(指揮/冨田篤) ※2年連続48回目 |
3/バレエ音楽「中国の不思議な役人」より(B.バルトーク/榛葉光治) | |
名門職場バンド。金賞35回は全部門通じて最多受賞です。ハンガリーの劇作家レンジェルの戯曲『中国の不思議な役人-グロテスクなパントマイム-』の付随音楽として作曲されました。現代でいうならR指定となるような作品ではありますが、1979年(駒澤大)に自由曲として初登場して以来レパートリーとして広まってきました。冨田氏が指揮者に就任した2013年から連続金賞を取り続けてきましたが、昨年は初めて銀賞に終わりました。金賞記録を36回に更新できるか注目です。これまで金賞35回、銀賞8回を受賞しています。 | |
5 | 東海 静岡県 ヤマハ吹奏楽団(指揮/佐々木新平) ※4年ぶり41回目 |
5/波の穂(長生淳) | |
2014年からコンクールは隔年参加としているヤマハです。金賞34回はブリヂストンに次ぐ受賞回数。2020年12月末をもって前常任指揮者の須川氏が退任、2021年に佐々木氏が新しい常任指揮者に就任されました。「波の穂」は2000年のヤマハ委嘱作品で、自由曲としても22年ぶり2回目の再演です。新生・ヤマハとしての初のコンクールを金賞で飾れるでしょうか。これまで金賞34回、銀賞2回を受賞しています。 | |
6 | 東関東 神奈川県 相模原市民吹奏楽団(指揮/福本信太郎) ※4年ぶり9回目 |
3/シンフォニエッタ第1番「見晴るかすサーガ」(長生淳) | |
4年ぶりの全国というのも意外な印象ですね。自由曲「見晴るかすサーガ」は相模原市民吹の委嘱作品。今年5月の同バンド第40回記念グリーンコンサートのために書かれた作品だそうです。初演されたコンサートに寄せられた長生氏本人の言葉によると「相模原市民吹奏楽団の積み重ねてきた歴史と家族愛を重ねた物語」にしたのだとか。3つの楽章で構成される作品となっています。もちろん全国大会初演となります。これまで金賞3回、銀賞5回を受賞しています。 | |
7 | 九州 福岡県 春日市民吹奏楽団(指揮/八尋清繁) ※2年連続12回目 |
2/トリスタン・エンカウンターズ(M.エレビー) | |
2016年から5大会連続天野作品で出場してきましたが、久しぶりに路線変更。2014年(エルガーバリエーション」以来8年ぶりのエレビー作品です。「トリスタン〜」は元々は1999年の全英マスターズ・ブラスバンド選手権のために委嘱されたブラスバンド曲ですが、2007年、フィルハーモニック・ウインズ大阪によって吹奏楽版が世界初演されました。コンクールでは2009年に遠軽青少年吹奏楽団(北海道大会B部門金賞)が一度演奏しただけです。全国大会では今回が初演となります。これまで銀賞8回、銅賞3回を受賞しています。 | |
8 | 北陸 福井県 ソノーレ・ウィンドアンサンブル(指揮/栗田健一) ※2年連続14回目 |
1/バレエ音楽「アパラチアの春」より(A.コープランド/森田一浩) | |
「アパラチアの春」は、「ロデオ」「ビリー・ザ・キッド」と並ぶアーロン・コープランドの三大バレエの一つで、1944年に初演されました。8楽章から成る管弦楽用組曲が有名で、特に第7楽章は「シンプル・ギフト」として良く知られています。自由曲として登場したのは1992年(野庭高)、1998年(東大和第三中)2019年(上磯吹)の3団体のみ。これまで銀賞7回、銅賞6回を受賞しています。 | |
9 | 東関東 千葉県 光ウィンドオーケストラ(指揮/佐藤博) ※2年連続9回目 |
3/月下に浮かぶひとすじの道標 〜3.11超克の祈り〜(樽屋雅徳) | |
題名からも想像がつくように、東日本大震災を題材にした作品。「超克(ちょうこく)」とは困難を乗り越え、それに打ち勝つことを意味します。自由曲としての初登場は2011年(市立銚子高/ベルモンテWO、共に東関東大会銀賞)になりますが、昨年、加治中により全国大会初演されました。光WOは9回の出場中、樽屋作品を7回取り上げており、まさに十八番の作曲家といえます。これまで金賞1回、銀賞7回を受賞しています。 | |
10 | 東京 東京都 東京隆生吹奏楽団(指揮/畠田貴生) ※2年連続11回目 |
2/シンフォニエッタ第3番「響きの森」(福島弘和) | |
2011年の初出場から11大会連続出場。2015〜2021年で6大会連続で高昌帥作品でしたが、初の福島作品での出場となりました。「響きの森」は2018年の東海大学付属高輪台高等学校の委嘱作品です。毎回高いレベルでの演奏を続けており、目下4大会連続で金賞受賞中。連続記録を更新できるか期待です。これまで金賞8回、銀賞2回を受賞しています。 | |
11 | 北海道 札幌地区 札幌ブラスバンド(指揮/米田浩哉) ※2年連続6回目 |
1/吹奏楽のための協奏交響曲(福島弘和) | |
2017年から5大会連続出場。昨年の「憶いの刻」に続いての福島作品になります。協奏交響曲は2012年の春日部共栄高の委嘱作品で、全国大会では春日部共栄高(12)、松戸第四中(13)に登場して以来9年ぶりとなりますが、職場一般では今回が初登場です。北海道代表による金賞は2003年(ドゥノール)を最後に出ていません。これまで銀賞1回、銅賞4回を受賞しています。 | |
12 | 四国 愛媛県 藤原大征とゆかいな音楽仲間たち(指揮/藤原大征) ※2年連続9回目 |
4/ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール(愛と祈りの歌)(松下倫士) | |
初出場から9大会連続出場。「愛の祈りの歌」は2018年の大阪の精華高・第10回定期演奏会記念委嘱作品として初演されました。全日本では2019年(アンサンブルリベルテ)、2021年(山形第六中・小平第三中)で3団体が演奏していますが全て金賞を受賞しています。これまで銀賞2回、銅賞6回を受賞しています。 | |
13 | 東北 秋田県 秋田吹奏楽団(指揮/佐藤正人) ※3年ぶり16回目 |
1/交響的舞曲より 第3楽章(S.ラフマニノフ/佐藤正人) | |
交響的舞曲はラフマニノフの遺作です。1983年、秋田市立山王中の当時の顧問羽川氏の委嘱によって佐藤氏が編曲し、山王中が全国大会で初演をしています。以来、自由曲レパートリーとして幅広く演奏されてきました。全国大会に登場した回数は多くはなく、職場一般での金賞は佐藤正人氏指揮による川越奏和(09)に一度だけです。秋田吹の金賞も2009年(佐藤氏指揮)を最後に遠ざかっています。これまで金賞4回、銀賞9回、銅賞2回を受賞しています。 | |