第70回全日本吹奏楽コンクール
    令和4年10月22日(土)/名古屋国際会議場センチュリーホール

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    中学・前半の部

    1
    西関東 埼玉県 越谷市立大相模中学校(指揮/田中秀和) ※2年連続7回目

    2/ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール〜愛と祈りの歌(松下倫士)
    「愛の祈りの歌」は2018年の大阪の精華高・第10回定期演奏会記念委嘱作品として初演されました。全日本では2019年(アンサンブルリベルテ)、2021年(山形第六中・小平第三中)で3団体が演奏していますが全て金賞を受賞しています。なかなか朝一番というのはコンディション的にも厳しいですが、完全有観客で開催される今年の全国大会を華々しく幕開けしてほしいですね。これまで金賞1回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。


    2
    中国 島根県 出雲市立大社中学校(指揮/伊竹靖) ※32年ぶり6回目

    2/歌劇「マノン・レスコー」より(G.プッチーニ/宍倉晃)
    実に32年ぶりの復活。過去5回は「大社町立」大社中学校で、2005年に出雲市に合併されました。「マノン・レスコー」はプッチーニの3作目にあたるオペラ作品で1893年に初演されました。全国大会では「トゥーランドット」や「トスカ」がメジャーで、「マノン・レスコー」は2000年に大麻高が全国大会初演して以来、埼玉栄高(10)、大相模中(16)、朝霞第一中(18)の4団体のみとかなりレアな作品です。これまで金賞2回、銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。


    3
    東北 宮城県 仙台市立向陽台中学校(指揮/佐藤啓子) ※2年連続6回目

    1/ドラゴンの年(2017年版)(P.スパーク)

    今年は中学部門の東北代表3団体全てが「課題曲1・自由曲ドラゴンの年」という非常に珍しい事象になりました。ドラゴンは2017年に改訂版が出てから流行の兆しを見せており、今年は各支部大会で14団体が取り上げました。全国大会には5団体(中学4、高校1)によって演奏され、同作品としては過去最高の演奏数を記録しました。これまで金賞1回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。


    4
    東海 長野県 松本市立鎌田中学校(指揮/塚田理恵) ※2年連続8回目

    4/吹奏楽のための協奏曲(高昌帥)

    東海大会ではグランプリ(朝日新聞社賞)での金賞代表です。「吹奏楽のための協奏曲」は全5楽章からなる30分近くかかる大曲。全国大会では2016年に初登場して以来昨年まで合計13回演奏され、高昌帥作品としても「マインドスケープ」「陽が昇るとき」に次ぐ演奏回数を重ねてきました。今年も3団体(鎌田中、春日部共栄高、浜松聖星高)が取り上げます。意外にも中学部門では今回は初登場となります。これまで金賞2回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。


    5
    東京 東京都 羽村市立羽村第一中学校(指揮/玉寄勝治) ※2年連続14回目

    2/交響的断章(V.ネリベル)

    2015年から7大会連続での出場です。「交響的断章」は1965年に発表された作品であり、長きにわたって愛されている吹奏楽作品の一つです。同校にとっては3回目の選曲で、2011年は全国銀賞、2014年は東京都大会金賞でした。この作品で中学部門での金賞は1998年の山崎西中まで遡りますが、羽村一中の重厚なサウンドで全国金賞を期待したいですね。これまで金賞6回、銀賞6回、銅賞1回を受賞しています。


    6
    東関東 千葉県 松戸市立第四中学校(指揮/栢木幸宏) ※3年ぶり11回目

    2/交響組曲「ピノキオ」(F.フェラン)

    ピノキオは全4楽章からなる組曲。2008年、スペインのヴァレンシア市の委嘱により国際バンド・コンぺティションの課題曲として作曲されました。各楽章は、「1.ピノキオ、ゼベット爺さんと話をするコオロギ」「2.青い髪の妖精」「3.奇跡の山」「4.おもちゃの国〜サメ〜少年になる」という表題がつけられています。今回が全国大会初演となります。指揮の栢木先生は松戸第一中で2回(14、15年)全国出場されていますが、松戸第四中は2021年から指導され、見事代表返り咲きを果たしました。これまで金賞9回、銀賞1回を受賞しています。


    7
    九州 福岡県 福岡県立門司学園中学校(指揮/中嶋恭子) ※2年連続2回目

    1/蒼き三日月の夜(樽屋雅徳)

    自由曲はもともと東北大学学友会マンドリン楽部の委嘱作品でマンドリン合奏曲であり、それを吹奏楽用に再編したものです。武将・伊達政宗を題材にした作品とのことで、三日月は兜の前立てのことです。政宗の幼少期から最期までの生涯を5つの場面に分けて辿った内容になっています。ここ数年、多くの樽屋作品が全国大会で演奏されるようになりましたが、本作品は全国大会初演となります。これまで銀賞1回を受賞しています。


    8
    中国 島根県 出雲市立第一中学校(指揮/坂根伸哉) ※2年連続49回目

    1/歌劇「トゥーランドット」より(G.プッチーニ/後藤洋)

    3出明け2014年から8大会連続での出場で、中学部門では最多49回目の出場となります。金賞22回も中学部門では最多受賞です。自由曲は毎年管弦楽作品を取り上げることが多く、トゥーランドットは2012年以来10年ぶり2回目になります。2016年を最後に金賞から遠ざかっていますが、最多受賞回数を更新できるでしょうか。これまで金賞22回、銀賞13回、銅賞3回を受賞しています。


    9
    四国 愛媛県 松山市立西中学校(指揮/坪田美知子) ※2年連続5回目

    2/巨人の肩に乗って(P.グレイアム)

    4大会連続出場。「巨人」はもともとブラスバンド作品で2009年5月に"ヨーロピアン・ブラスバンド選手権"の選手権部門にてコーリー・バンドが初演され、2011年に作曲家自身によって吹奏楽版が発表されました。3楽章(1.ファンファーレ 2.エレジー 3.ファンタスティック・ブリランテ)で構成され、非常にグレードの高い作品ですが、中学生がこの曲を演奏してしまうことには感服です。これまで銀賞1回、銅賞3回を受賞しています。


    10
    北海道 旭川地区 旭川市立永山南中学校(指揮/山口清司) ※2年連続11回目

    3/二つの交響的断章(V.ネリベル)

    「二つの交響的断章」はその曲名のとおり2楽章で構成され、第1楽章の鍵盤打楽器でのオスティナートが印象的な楽曲で、個人的にも大好きな作品です。1969年に作曲され翌70年にノースダゴタ大学によって初演されました。羽村第一中の「交響的断章」と合わせて聞きたい名曲です。この作品での全国金賞は1982年の練馬区立田柄中にまで遡ります。これまで金賞3回、銀賞6回、銅賞1回を受賞しています。


    11
    九州 福岡県 福岡市立城南中学校(指揮/小寺聡) ※2年連続4回目

    2/クロスファイア・ノーヴェンバー22(樽屋雅徳)

    「クロス・ファイア」は、1963年11月22日、当時のアメリカ大統領ジョン・F・ケネディがダラス市内をパレード中に銃撃された事件をテーマにした作品です。冒頭から「謎」と「陰謀」と「ケネディの大統領就任」を表現し、賛美歌を奏で再び深い「謎」へ展開するという構成です。土気シビックWOによる委嘱作品になりますが、コンクールでは2019年に光WOが全国大会初演をしました。中学生には少々重いテーマですが、7月の安倍元首相の銃撃事件が記憶に新しい今、演奏する側も聴く側も色々と考えさせられる作品だと思います。これまで金賞1回、銀賞2回を受賞しています。


    12
    関西 大阪府 大阪市立鯰江中学校(指揮/南由賀) ※初出場

    2/交響詩「ローマの祭」より チルチェンセス、主顕祭(O.レスピーギ/森田一浩)

    激戦地区からの初出場おめでとうございます。鯰江(なまずえ)中といえば、タレントのファーストサマーウイカさんの出身中であり、ウイカさんは吹奏楽部員でもありました。指揮の南先生は市岡中、喜連中を指導されて全国大会には5回出場されていますね。しかも市岡・喜連の両方で「ローマの祭り」で全国金賞も受賞経験済みとあれば、今回も期待は膨らみます。


    13
    関西 兵庫県 加古川市立中部中学校(指揮/中原淳子) ※2年連続6回目

    3/キリストの復活〜ゲッセマネの祈り(樽屋雅徳)

    自由曲「キリストの復活」は、キリストが十字架刑に処せられる前夜、オリーブ山の麓にあるゲツセマネの園で行った「祈り」が題材となった作品で2013年に発表されました。全国大会では福工大城東高(15)・札幌清田中・光WO(17)・活水女子大(21)の4団体のみです。この作品での金賞受賞バンドはまだ出ていません。これまで金賞1回、銀賞4回を受賞しています。


    14
    北陸 石川県 津幡町立津幡南中学校(指揮/吉田淳一) ※6年ぶり3回目

    4/交響詩「スパルタクス」(J.ヴァン・デル・ロースト)

    6年ぶりの代表ですが前回から指揮者が変わっています。吉田先生はかつて津幡中学校を指導され全国大会に4回出場されており、2019年から津幡南中を指導されていますね。自由曲は古代ローマの剣闘士「スパルタクス」をモチーフにした作品。1988年に発表され、自由曲レパートリーとしては息の長い作品です。これまで金賞1回、銅賞1回を受賞しています。


    15
    東北 山形県 山形市立第六中学校(指揮/小関恵美) ※2年連続5回目

    1/ドラゴンの年(2017年版)(P.スパーク)

    今年は中学部門の東北代表3団体全てが「課題曲1・自由曲ドラゴンの年」という非常に珍しい事象になりました。ドラゴンはブラスバンド作品として1984年に作曲され、1985年に吹奏楽版が完成します。2017年にシエナウインドオーケストラの委嘱により、打楽器・木管低音楽器・コントラバス等を加え、 現代の標準的な吹奏楽編成として発表されました。これまで金賞1回、銀賞3回を受賞しています。



    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。



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