第70回全日本吹奏楽コンクール
    令和4年10月22日(土)/名古屋国際会議場センチュリーホール

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    中学・後半の部

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    西関東 埼玉県 朝霞市立朝霞第一中学校(指揮/外ア三吉) ※2年連続6回目

    1/楽劇「サロメ」より 七つのヴェールの踊り(R.シュトラウス/小野寺真)

    4大会連続での出場。これまでの出場、自由曲は全てオペラ作品を取り上げており、中学生らしからぬ大人びて洗練されたサウンドを持っている印象があります。サロメは管弦楽作品の自由曲レパートリーとしては、「ローマの祭り」「ダフニスとクロエ」に次いで演奏回数を誇る人気曲。これまで金賞2回、銀賞3回を受賞しています。


    2
    東海 長野県 長野市立裾花中学校(指揮/原武男) ※9年ぶり4回目

    1/秘儀W〈行進〉(西村朗)

    秘儀といえば2015年度の課題曲「秘儀V」に続く秘儀シリーズの4作品目で、現在8作品まで発表されています。「行進」は2017年(アンサンブルリベルテ)以来、5年ぶり2回目の登場で中学部門では初となります。指揮の原先生は2019年に東北中を指導され全国大会初出場、その後裾花中に赴任され、再び全国出場を決めました。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    3
    四国 愛媛県 四国中央市立三島東中学校(指揮/橋詰義久) ※初出場

    2/吹奏楽のためのエッセイU(福島弘和)

    初出場おめでとうございます。2015年に四国大会に初出場し、昨年ようやく支部大会で初の金賞を受賞、そして今年ついに全国大会を決めましたね。今やコンクールで福島作品を聞かない大会は無いと言っていいほど人気作曲家になりました。エッセイUは山形県立山形東高校による委嘱作品で2020年に発表されたばかりです。

    4
    中国 山口県 山口市立小郡中学校(指揮/林直幸) ※2年連続6回目

    3/信長〜ルネサンスの光芒(鈴木英史)

    自由曲「信長」は佐川聖二氏発案の「英雄の悲劇」シリーズの第1作目であり、三重県立上野高による委嘱作品として2006年に発表されました。全国大会では過去3団体(J.S.B吹、鯖江中央中、桑山中)のみで7年ぶりの登場です。今回は12分間の鈴木ワールドを堪能したいと思います。これまで金賞1回、銀賞1回、銅賞3回を受賞しています。

    5
    東関東 千葉県 習志野市立第四中学校(指揮/野田岳志) ※30年ぶり2回目

    2/バレエ音楽「青銅の騎士」より(R.グリエール/石津谷治法)

    30年ぶりの出場おめでとうございます。92年の初出場は現在の全日本吹奏楽連盟理事長・石津谷先生が指揮をされており、しかも石津谷先生ご自身も全国初出場でした。「青銅の騎士」は自由曲レパートリーとして定着していますが、コンクールに初登場したのは96年の習志野第五中(石津谷版)でした。この時は支部金賞で、翌年97年に中央大(林版)・福岡第一高(仲田版)が全国大会に登場してからブームに火がつきました。これまで金賞1回を受賞しています。

    6
    東関東 千葉県 柏市立酒井根中学校(指揮/板垣優麻) ※2年連続17回目

    1/リベラシオン(天野正道)

    リベラシオンとはフランスの日刊紙の名称で、福井県北陸高による委嘱作品で昨年度コンクール自由曲としては初登場しました。今年、酒井根中、柏高、文教大の3団体によって全国大会初演となります。酒井根中は2006年から全国金賞が続いており、圧倒的な成績を残しています。これまで金賞14回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    7
    東京 東京都 小平市立小平第三中学校(指揮/澤矢康宏) ※2年連続16回目

    1/M-V(ミューファイブ)ミッション(松下倫士)

    M-V(ミューファイブ)とは人工衛星や惑星探査機打上げ用の3段式の全段固体燃料ロケットのことをいいます。JAXA(宇宙航空研究開発機構)による探査機「はやぶさ」計画を題材にした作品だそうで、神奈川県立相模原高による委嘱作品です。今回が全国大会初演となります。これまで金賞10回、銀賞5回を受賞しています。

    8
    関西 奈良県 生駒市立生駒中学校(指揮/山上隆弘) ※2年連続15回目

    3/吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」より 1. 衝動 4. 陽光(高昌帥)

    代表復活した2019年、2021年と連続金賞受賞し、新生・生駒中の第2ステージが始まったような気がします。「陽が昇るとき」は「1.衝動、2.情緒、3.祈り、4.陽光」の全4楽章から成り、元々は別々の4団体の委嘱作品を一つの組曲として完成させたもので、「衝動」は創価学会関西吹、「陽光」は宝塚市吹による委嘱作品です。これまで金賞10回、銀賞4回を受賞しています。

    9
    東海 静岡県 浜松市立湖東中学校(指揮/鈴木青葉) ※2年連続2回目

    3/時の跳ね馬〜吹奏楽のための(中橋愛生)

    昨年の初出場から連続代表ですが、指揮者が変わりました。「時の跳ね馬」は片倉高の委嘱作品で2014年5月に行われた同部・第20回定期演奏会において初演され、同年の全日本吹奏楽コンクールに出場し金賞を受賞した作品です。全国大会ではこの2014年以来8年ぶり2回目の登場です。これまで銅賞1回を受賞しています。

    10
    北陸 富山県 南砺市立福野中学校(指揮/山田誠) ※6年ぶり3回目

    2/歌劇「トゥーランドット」より(G.プッチーニ/渡辺秀之)

    支部大会では金賞バンドの常連で、6年ぶりの代表返り咲きとなりました。指揮の山田先生はかつて吉江中を指導され99年〜01年で全国大会3年連続金賞を達成されてますね。山田先生ご自身は21年ぶりの全国大会になります。これまで金賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    11
    西関東 埼玉県 さいたま市立土屋中学校(指揮/浅井加奈子) ※初出場

    4/歌劇「薔薇の騎士」組曲より(R.シュトラウス/杉本幸一)

    激戦の西関東支部からの初出場おめでとうございます。浅井先生はかつて草加市立川柳中・草加中・青柳中を指導されて3回全国出場をされています。3回とも違う学校での出場に加え、今回4校目を全国に導きました。「薔薇の騎士」は三幕からなるオペラで、シュトラウス作品の自由曲のレパートリーとしては「サロメ」「ティル〜」「アルプス交響曲」の登場回数にはは及ばず、全国大会ではレアな作品でもあります。

    12
    東北 岩手県 北上市立上野中学校(指揮/柿沢香織) ※2年連続6回目

    1/ドラゴンの年(2017年版)(P.スパーク)

    今年は中学部門の東北代表3団体全てが「課題曲1・自由曲ドラゴンの年」という非常に珍しい事象になりました。ドラゴンはブラスバンド作品として1984年に作曲され、1985年に吹奏楽版が完成します。2017年にシエナウインドオーケストラの委嘱により、打楽器・木管低音楽器・コントラバス等を加え、 現代の標準的な吹奏楽編成として発表されました。これまで金賞2回、銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。

    13
    九州 鹿児島県 鹿児島市立武岡中学校(指揮/内田貢) ※2年連続3回目

    2/ドラゴンの年(2017年版)(P.スパーク)

    昨年は26名という小編成で金賞。今年も24名という小編成のようです。ドラゴンはブラスバンド作品として1984年に作曲され、1985年に吹奏楽版が完成しました。2017年にシエナウインドオーケストラの委嘱により、打楽器・木管低音楽器・コントラバス等を加え、 現代の標準的な吹奏楽編成として発表されました。大編成用に書かれたこの作品を24名でどのようにパフォーマンスするのか楽しみです。これまで金賞2回を受賞しています。

    14
    北海道 函館地区 北斗市立上磯中学校(指揮/中條淳也) ※2年連続8回目

    1/交響曲第3番より(J.バーンズ)

    交響曲第3番は1994年のアメリカ空軍軍楽隊の委嘱作品。依頼当時、バーンズは生まれたばかりの娘ナタリーを亡くした直後に作曲に取り掛かっており、特に第3楽章には「ナタリーのために」という副題がついていることで有名ですね。指揮の中條先生は春に同校を退任され、現在は北斗市教育委員会に入られましたが、吹奏楽部の指導・指揮は継続されています。これまで出場した7回は全て金賞というスーパー中学バンドです。今年も金賞でパーフェクト継続できるでしょうか。

    15
    九州 熊本県 天草市立本渡中学校 (指揮/佐佐木仁) ※5年ぶり3回目

    2/交響曲第1番より 第4楽章(S.ラフマニノフ/穴山和義)

    自由曲は名前のとおりラフマニノフが最初に完成させた交響曲で、1895年に完成し1897年に初演されました。自由曲レパートリーとしては比較的演奏される回数も少なく、全国大会では過去に6回しか演奏されていません。今回は2011年(大曲吹)以来11年ぶり、中学部門に至っては98年(秋田飯島中)以来24年ぶりの登場です。これまで銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。


    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。


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