第72回全日本吹奏楽コンクール
    令和6年10月27日(日)/札幌コンサートホールKitara
     
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     職場一般・後半の部

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    東海 静岡県 静岡大学OB吹奏楽団(指揮/三田村健) ※初出場

    1/クロスファイヤ・ノーヴェンバー22(樽屋雅徳)

    職場一般部門で唯一の初出場です。団名称のとおり静岡大学吹奏楽団のOBバンドですね。2015年からコンクール参加を始め、初の代表を射止めました。クロス・ファイアは、1963年11月22日、当時のアメリカ大統領ケネディがパレード中に銃撃された事件をテーマにした作品です。2019年の土気シビックWOによる委嘱作品で、同年に光WOによって全国大会初演されました。

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    北海道 札幌地区 札幌ブラスバンド(指揮/米田浩哉) ※4年連続8回目

    4/吹奏楽のためのエッセイU (福島弘和)

    北海道代表として定着した感がありますね。コロナ明け4年連続で邦人作品での代表。福島作品は
    憶いの刻(21年)、協奏変奏曲(22年)に続いて2年ぶり3回目になります。自由曲「エッセイU」は山形県立山形東高による2019年の委嘱作品。2021年に海老名中によって全国大会初演されました。職場一般部門では初登場です。これまで銀賞2回、銅賞5回を受賞しています。

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    関西 兵庫県 尼崎市吹奏楽団(指揮/田中弘) ※4年連続33回目

    4/ヴァージョン・リミックス・パァ・ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ(天野正道)

    創価グロリアの2003年委嘱作品「ラ・フォルム・ドゥ・シャク・アムール・ションジュ・コム・ル・カレイドスコープ」から13年後、同曲をグラール・ウインド・オーケストラ用にカスタマイズして欲しいという依頼で作られた作品です。2018年に春日市民吹奏楽団によって全国大会初演されてから6年ぶりの登場です。尼崎市吹にとっては初の天野作品での出場です。33回出場は一般バンドとしては最多出場ですが、1999年を最後に金賞を受賞出来ていません。これまで金賞16回、銀賞14回を受賞しています。

    4
    東関東 神奈川県 横浜ブラスオルケスター(指揮/近藤久敦) ※4年連続18回目

    3/ストコフスキーの鐘(M.ドアティ)

    「ストコフスキーの鐘」は2005年にアンサンブルリベルテが全国大会初演してから、光ヶ丘女子(08年)、根上中(09年)の3回しか登場していません。実に15年ぶりの登場です。アメリカの作曲家ドァティの大作である交響曲第3番「フィラデルフィア物語」の最終楽章をドアティ自身が吹奏楽版に書き改めた作品です。もともとはフィラデルフィア交響楽団の創立100周年のために書かれた曲であり、最終楽章は同楽団の常任指揮者であったストコフスキーを讃えた内容になっています。昨年まで3年連続金賞ですが、連続金賞を更新できるでしょうか。これまで金賞12回、銀賞5回を受賞しています。

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    四国 徳島県 BMSウインドアンサンブル(指揮/安藝豊) ※11年ぶり4回目

    1/クロスファイヤ・ノーヴェンバー22 J.F.K(2023年版)(樽屋雅徳)

    クロス・ファイアは、1963年11月22日、当時のアメリカ大統領ケネディがパレード中に銃撃された事件をテーマにした作品です。2019年の土気シビックWOによる委嘱作品で、同年に光WOによって全国大会初演されました。BMSの版は昨年、玉名女子高の委嘱により改訂されたものになります。これまで銅賞3回を受賞しています。

    6
    東北 秋田県 秋田吹奏楽団(指揮/佐藤正人) ※3年連続18回目

    2/彩をえがく鳥(芳賀傑)

    「彩をえがく鳥」は2020年のやまももシンフォニックバンド委嘱作品。この作品は2022年スイスで行われたOFSI国際吹奏楽作曲コンクールにて第1位を受賞しました。昨年、日本経済大学が全国大会初演をしたばかりの作品です。今年は佐藤氏の指揮により秋田吹と川越奏和が同曲を取り上げましたが、川越の全国出場は成りませんでした。秋田吹は09年を最後に金賞から遠ざかっています。これまで金賞4回、銀賞11回、銅賞2回を受賞しています。

    7
    九州 福岡県 春日市民吹奏楽団(指揮/八尋清繁) ※4年連続14回目

    1/トラジチニ・ソナタ・ナ・ジュレパカ・イ・プウォーヴェ(天野正道)

    自由曲はグラールWOの2014年の委嘱作品で、同年全国大会に初登場した作品です。作曲者・天野氏によれば、『この作品は標題音楽や描写音楽では無く、純音楽として作曲しています。曲に対する先入観を持たないように敢えて意味の無いタイトルを付けました。敢えて題名を訳すなら "悲劇的ソナタ" です。』とのこと。2014〜2024年で10大会連続して全国出場していますが、このうち7回が天野作品と、まさに十八番といえる選曲なのでしょう。これまで銀賞10回、銅賞3回を受賞しています。

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    北陸 福井県 鯖江市ソノーレ・ウィンドアンサンブル(指揮/栗田健一) ※4年連続16回目

    2/ウェーバーの主題による交響的変容(P.ヒンデミット/K.ウィルソン)

    「ウェーバー〜」は1943年に作曲した管弦楽作品で全4楽章で構成されています。ヒンデミット作品の中でも人気の高い作品です。同氏がイェール大学の音楽学部長だった頃、同大学の教授でバンド・ディレクターも務めていたキース・ウィルソンに依頼し吹奏楽編曲版が作られました。1981年に関西学院大が全国大会初演(藤田玄播編曲)し、その後土気中(89年)、乗泉寺吹(90年)、富士宮第四中(94年)の4団体しか演奏していません。今回、実に30年ぶりに登場します。これまで銀賞7回、銅賞8回を受賞しています。

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    東関東 千葉県 光ウィンドオーケストラ(指揮/佐藤博) ※4年連続11回目

    3/アタラ・ド・ルクラ(樽屋雅徳)

    「アタラ・ド・ルクラ」とは、18世紀後半に活躍した新古典主義とロマン主義の折衷画家アンヌ=ルイ・ジロデ=トリオゾンを代表する絵画の表題です。全国大会初演となります。出場11回の自由曲は樽屋作品9回(8大会連続)という一貫性は見事。同バンドにとって樽屋作品は十八番なのでしょう。これまで金賞2回、銀賞8回を受賞しています。

    10
    東北 宮城県 名取交響吹奏楽団(指揮/宍戸篤) ※4年連続28回目

    3/フラターニティー(T.ドゥルルイエル)

    「フラターニティー」は1906年に起きた石炭採掘の大事故であるクリエール炭鉱事故を題材にした作品で、元はブラスバンド向けの楽曲でした。2022年にノール=パ・ド・カレーの鉱業盆地のユネスコ世界遺産登録10周年を記念して吹奏楽版として発表されました。今年は名取の他に精華女子、福岡工業大学も同曲を選曲しており、全国大会初演となります。これまで金賞10回、銀賞14回、銅賞2回を受賞しています。

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    中国 広島県 祇園ウィンドアンサンブル(指揮/大咲司朗) ※2年連続4回目

    3/吹奏楽のための交響曲「ワインダーク・シー」より(J.マッキー)

    祇園ウィンドにとって初の連続出場です。「ワインダーク・シー」は古代ギリシャ神話《オデュッセイア》をテーマにした作品。米テキサス州のサラ&アーネスト・バトラー音楽院創立100周年記念委嘱作品として2014年に発表されました。2015年に名取交響吹によってコンクール自由曲として取り上げられ、同年の全国大会で金賞を受賞しました。これまで銀賞1回、銅賞2回を受賞しています。

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    西関東 埼玉県 川金アンサンブルリベルテ吹奏楽団(指揮/福本信太郎) ※4年連続27回目

    3/ドラムミュージック 〜 打楽器とウインドアンサンブルのための協奏曲(J.マッキー)

    今年7月に地元企業とのネーミングライツ契約を締結し、「川金」が冠に付きました。ここ数年コンクール自由曲に多く登場するマッキー作品からまた新しい作品が登場しました。「ドラムミュージック」は2011年発表の作品なので、新曲というわけではないのですが全国大会初演となります。毎年国内外の作品開拓を続けているリベルテには頭が下がる重いです。22回金賞は歴代の一般吹奏楽団の中では1位の受賞回数、現在も7大会連続で金賞受賞しています。これまで金賞22回、銀賞4回を受賞しています。

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    東京 東京都 創価グロリア吹奏楽団(指揮/伊藤康英) ※4年連続18回目

    3/ピース、ピースと鳥たちは歌う(伊藤康英)

    昨年度末をもって中村睦郎氏が指揮者を退任されました。今年は伊藤康英氏を指揮者に迎えてのコンクール。伊藤氏は前日の創価大に続いての出演となります。「ピース〜」は創価大学パイオニア吹奏楽団の委嘱作品で2019年に全国大会初登場した作品。パブロ・カザルスの「鳥の歌」に啓発を受けて作曲された作品です。今年は創価大・創価学会関西・創価グロリアの創価系バンドが全て伊藤作品を取り上げるところも興味深いです。これまで金賞16回、銀賞1回を受賞しています。




    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。

     
     
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