第72回全日本吹奏楽コンクール
    令和6年10月19日(土)/宇都宮市文化会館

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    中学生・後半の部

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    東京 東京都 小平市立小平第三中学校(指揮/澤矢康宏) ※4年連続18回目

    3/リュミエール・エテルネル(永遠の光)〜ナポレオンの栄光と生涯〜(松下倫士)

    ル・シャン〜(21年)、M-Vミッション(22年)、夜の来訪者(23年)に続いて4年連続での松下作品で、昨年まで3年連続金賞。同一作曲者による連続出場は東海大高輪台高(福島弘和作品で7大会連続)、ヤマハ浜松(田中賢作品で6大会連続)、光WO(樽屋作品で8大会連続)があげられますが、4年連続金賞を達成するとヤマハ以来になります。自由曲は元々、管打八重奏の作品(東海大菅生高の委嘱)だったと思いますが、吹奏楽版として初演かと思います。これまで金賞12回、銀賞5回を受賞しています。


    2
    中国 島根県 出雲市立大社中学校(指揮/伊竹靖) ※3年連続8回目

    3/マードックからの最後の手紙(2021年版)(樽屋雅徳)

    広く知られているタイタニック号の沈没事故。マードックとはこのタイタニック号の1等航海士であり、最後まで乗客の救出にあたっていた実在の乗組員です。彼は船とともに大西洋に沈み39歳でその命を終えました。2009年に初版が発表されましたが、2021年に玉名女子高の委嘱により加筆改訂され、同年のコンクールにて初演されました。これまで金賞2回、銀賞2回、銅賞3回を受賞しています。

    3
    北陸 富山県 南砺市立福野中学校(指揮/山田誠) ※3年連続5回目

    2/ラ・レーヌ・ヴィクトリア 〜バルモラルの記憶〜(樽屋雅徳)

    「ラ・レーヌ」とはフランス語で女王の意味。イギリス君主ヴィクトリア女王の生涯をテーマにした作品。「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」はフランスで作出されたバラの花のことだそうです。2023年に発表され、コンクールの自由曲として初登場し、今年各地で選曲されました。作品そのものは最少20名程度でも演奏可能な作品のようです。全国大会初演となります。これまで金賞2回、銀賞1回、銅賞1回を受賞しています。

    4
    東関東 千葉県 船橋市立海神中学校(指揮/濱優貴) ※24年ぶり2回目

    1/ル・シャン・ドゥ・ラムール・エ・ドゥ・ラ・プリエール(愛と祈りの歌)(松下倫士)

    支部大会では常連バンド。実に24年ぶりの全国大会。関係者の皆さんの歓びもひとしおでしょう。自由曲「愛と祈りの歌」は大阪・精華高の第10回定期演奏会記念の委嘱作品で2018年に発表。2019年にアンサンブルリベルテによって全国大会初演され、コロナ中止の翌年2021年から全国各地で演奏されるようになります。今年も30を超える団体が選曲し、船橋市立海神中と活水中高の2団体が全国出場を果たしました。これまで銀賞1回を受賞しています。

    5
    東北 宮城県 仙台市立向陽台中学校(指揮/佐藤啓子) ※4年連続8回目

    2/フェスティヴァル・ヴァリエーション(C.T.スミス)

    中学生によるフェスヴァリというだけで大注目。この難曲は過去2団体(15年・三国中、19年・上磯中)しか演奏されていない作品です。自由曲における初のスミス作品のレパートリーとして83年に全国大会初演された作品であり、真の実力派バンドによる名演が生まれてきました。東北支部からは2018年以降5大会連続で金賞バンドが出ていますが、その記録を更新できるでしょうか? これまで金賞2回、銀賞4回、銅賞1回を受賞しています。

    6
    四国 高知県 高知学芸中学校(指揮/畠山裕世) ※初出場

    1/斐伊川に流るるクシナダ姫の涙(2022年版)(樽屋雅徳)

    初出場おめでとうございます。同校は中高一貫校で昨年までは合同で出場、今年から中、高それぞれの部門で出場となりました。指揮の畠山先生は2023年まで高知大学教育学部附属中を指導されておりましたが、今年から同校に赴任され、1年目で全国代表を射止めました。高知県代表が全国出場するのは1995年(土佐女子中)以来29年ぶりという快挙となります。自由曲は古事記・出雲神話にある神スサノオが、クシナダ姫を守るため、八頭八尾の大蛇ヤマタノオロチを退治するお話を描写した作品です。

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    中国 島根県 出雲市立第一中学校(指揮/坂根伸哉) ※4年連続51回目

    3/斐伊川に流るるクシナダ姫の涙(2022年版)(樽屋雅徳)

    出場51回は神奈川大学と並んで全部門最多出場。自由曲は古事記・出雲神話にある神スサノオが、クシナダ姫を守るため、八頭八尾の大蛇ヤマタノオロチを退治するお話を描写した作品です。出雲のバンドならではの作品であり、ある意味非常に楽しみな演奏です。同校の金賞は2016年が最後であり、昨年まで3年連続銅賞に終わっています。名門バンドならではプレッシャーもあると思いますが、久々の金賞を期待したいですね。これまで金賞22回、銀賞13回、銅賞5回を受賞しています。

    8
    九州 熊本県 天草市立本渡中学校(指揮/佐佐木仁) ※2年ぶり4回目

    1/喜歌劇「天国と地獄」序曲(J.オッフェンバック/鈴木英史)

    「天国と地獄」はオッフェンバックのオペレッタ作品としては最も有名な作品かと思います。1858年にフランスで初演され、日本でも大正時代に上演されていました。原題を直訳すると「地獄のオルフェ」なのですが、日本初演された際に「天国と地獄」という邦題が付けられて現在に至るようです。オペレッタは知らなくても劇中にある地獄のギャロップ(フレンチカンカン)だけは聞いたことがある人が多いでしょう。これまで銀賞2回、銅賞1回を受賞しています。

    9
    関西 兵庫県 宝塚市立中山五月台中学校(指揮/渡辺秀之) ※3年ぶり18回目

    1/小組曲より T. 小舟にて U. 行列 W. バレエ (C.ドビュッシー/渡辺秀之)

    台風の影響で関西大会の日程が大幅に変更、さらには無観客開催になりました。19人という編成ながら透明感のあるサウンドで見事代表復活となりました。「小組曲」は元々ピアノ作品で「小舟にて、行列、メヌエット、バレエ」の4曲で構成。コンクール自由曲としての登場は非常に少なく、中学部門では永山中(85年)、桑山中(19年)の2回のみながら、2校とも金賞を受賞しています。これまで金賞2回、銀賞11回、銅賞4回を受賞しています。

    10
    関西 兵庫県 加古川市立中部中学校・浜の宮中学校(指揮/中原淳子) ※初出場

    3/とこしえの声 〜いまここに立つ母の姿〜(樽屋雅徳)

    今年から複数校による合同バンドでの参加が可能になり、その合同バンドとして初の全国出場です。中原先生は、浜の宮中で7回、中部中で7回の全国出場しており、それぞれで金賞受賞も果たしています。この2校の合同バンドでも金賞取れるか注目です。自由曲は太平洋戦争末期の日本軍による特攻隊という戦法に散った少年たちの母親の思いがモチーフとなった作品。樽屋氏が知覧特攻平和会館の平和公園内にある「とこしえの像」からタイトルがつけられたそうです。昨年、市柏によって全国大会初演されたばかり。中学校では今回が初登場です。

    11
    東関東 千葉県 市川市立第三中学校(指揮/大濱美海) ※2年連続2回目

    4/復興(保科洋)

    昨年、初出場金賞という華やかなデビューを果たしての連続出場。復興はヤマハ吹奏楽団の委嘱作品。2010年に全国大会初演した後、2011〜2023年において毎年全国大会に登場している作品です。市川第三中は2022年にも選曲し支部大会金賞でしたが、同作品でのリベンジとなりました。2年連続での金賞なるでしょうか? これまで金賞1回を受賞しています。

    12
    東海 愛知県 日進市立日進西中学校(指揮/後藤新治) ※3年ぶり7回目

    2/バレエ音楽「ガイーヌ」より 剣の舞、子守歌、収穫祭(A.ハチャトゥリアン/林紀人)

    2022年から指揮者が後藤先生に代わりました。1年目は支部大会金賞、23年県大会金賞に続き3年目に見事代表返り咲きを果たしました。自由曲として人気の高いガイーヌですが、中学部門では2008年(和名ヶ谷中)以来16年ぶりの登場でかなりお久しぶりという印象です。コンクールで「子守歌」が披露されるのは09年(坂出高)以来ですね。これまで金賞2回、銀賞3回、銅賞1回を受賞しています。

    13
    北海道 旭川地区 旭川市立永山南中学校(指揮/山口清司) ※4年連続13回目

    2/アンティフォナーレ(V.ネリベル)

    アンティフォナーレは1971年に発表され、全国大会では73年には福岡大学が全国大会初演をしています。70年代〜80年代に流行しその後も根強い人気を保っていますが、全国大会では過去に6回しか登場しておらず、中学部門では86年(小牧中)以来38年ぶりに演奏されます。本作品は金管六重奏と吹奏楽のために書かれた作品です。これまで金賞4回、銀賞7回、銅賞1回を受賞しています。

    14
    西関東 埼玉県 さいたま市立土屋中学校(指揮/浅井加奈子) ※3年連続3回目

    4/歌劇「タイス」より(J.マスネ/宍倉晃)

    今年代表枠が1減となった西関東支部ですが連続出場です。タイスは2013年に埼玉栄高が全国大会初演、その後、2021年に朝霞第一中が演奏しました。過去2団体しか演奏していない作品です。95年の西関東支部発足以来、全国大会での連続金賞は加治中(99〜01年)、敷島中(05・06年)の2団体のみと意外に少ない印象です。昨年の初金賞から連続受賞といけるか注目です。これまで金賞1回、銀賞1回を受賞しています。
     
    15
    九州 鹿児島県 鹿児島市立武岡中学校(指揮/田村達拡) ※4年連続5回目

    1/マードックからの最後の手紙(2021年版)(樽屋雅徳)

    広く知られているタイタニック号の沈没事故。マードックとはこのタイタニック号の1等航海士であり、最後まで乗客の救出にあたっていた実在の乗組員です。彼は船とともに大西洋に沈み39歳でその命を終えました。2009年に初版が発表されましたが、2021年に玉名女子高の委嘱により加筆改訂され、同年のコンクールにて初演されました。これまで金賞2回、銀賞2回を受賞しています。


    ※出場回数には、招待演奏、特別演奏を含んでおりません。


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